ダイエットというと、食事制限したり、運動を続けたりと頑張って続けないと効果が出ないというイメージですよね。
ところが、ガマンせず、運動もしない頑張らないダイエット本として大ヒットした『すぼら瞬食ダイエット』の著者で、ダイエット講師の松田リエさんは「ダイエットで必要なのは食事制限ではなく食事改善。1日3食きちんと食べることから始まります」と言います。
今回は、松田さんがこれまで3500人もの指導をしてきた実績をもとにまとめた最新著書『食べるほど人生が変わるずぼらダイエット』から、ダイエットに振り回される意識を転換することで、誰でも成功できる一生もののダイエットを手に入れる方法をご紹介します。
文/松田リエ
体重だけを追うと成功しない。やせたらどうなりたいか? 目的設定が大事
顔つきを見ただけでその人のダイエットの順調度合いが推測できてしまうように、長年ダイエット指導をしていると、ある程度のパターンが見えてきます。「こういう人は途中でつまずきやすいから、こんなサポートが必要」、「ここでクリアできると、あとはうまくいく」といったように。
そこで、3500人への指導キャリアから導き出した、ダイエットを成功させるための肝をお伝えしたいと思います。
まずは、ダイエットが長続きせずにすぐにリバウンドしてしまう人について。かつての私自身が、その典型的なパターンでした。
「3㎏やせたい」、「1か月で5kgやせたい」と数字を目的にしてしまう人は、挫折するリスクが高いです。
数字の目標を立てること自体は悪くないのですが、それだけが目標というのはちょっと弱い。途中で挫折したりリバウンドを繰り返したりしないためには、もっと具体的に「やせたらどうなりたいのか」を考えることが必要です。
ダイエットをするのはなんのために? いつまでに? 達成したら何をする?
「自分に自信をもちたい。家族にとって自慢できるママ/パパでいたい」、「次の夏休みの8月までに」、「家族で旅行して、水着になる」といったように、なるべく具体的にダイエットに成功したときのイメージを思い浮かべるのが正解です。ゴールが見えると、そこへ向かうには何をしたらいいのか、どんなコースを走ったらいいのかが見えてきます。
ちなみに、走り始めてからの軌道修正はできますので、臆せずに夢をイメージするのがポイント。あまりにも壮大な夢だとしたら「まずはそのために○月頃までに○○を達成してみよう」と段階を踏んで今取りかかるべきことや、走るコースを決めることができます。
その逆に、簡単すぎる夢ですぐに達成できてしまったとしたら「これが達成できたから次はこれ」と、新たに目的を足していったらいいのです。目的は、あくまで未来を示す目印だと考えてください。そこに至る未来の自分を、具体的に思い描いていきましょう。
松田 リエ(マツダ リエ)/看護師・保健師・ダイエット講師
1986年生まれ。2児の母。看護師としてがん患者のケアを担当後、保健師として従事。成人の健康教育、メタボリックシンドロームや糖尿病患者への保健指導を行う。この経験から、食卓を担う女性が栄養や体の知識を身につけないと、日本の食習慣はよりよくならないことに気づく。自身が食生活で自然に12kgやせた経験を生かし、「食べ痩せダイエット講師」として起業。ダイエット相談に来る人の多くが面倒くさがりやであることに着目した、すぐ取り入れられる食事メソッド本『ずぼら瞬食ダイエット』(2022年)がベストセラーに。今秋『食べるほど人生が変わる ずぼらダイエット』を発売。SNS総フォロワー数56万人。Belle Lus株式会社代表取締役。Belle Life Style協会代表理事。Instgram:https://www.instagram.com/bls.academy
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