金には資産として保有するメリットがある。現金の価値が減少するインフレ時には金価格は上昇しやすく、円安や政情不安などが発生しても、安定した価値を保つ。資産運用や老後の備えとして、金への投資は大きな選択肢となる。
金を資産として保有する際、まず頭に浮かぶのは地金やコインだろう。現金や株式、投資信託などの金融商品にはない、実物資産としての金の輝きは所有欲も満たしやすい。加えて、輝きを放つ「黄金」ならではの魅力をより際立たせるのが宝飾品や工芸品だ。
とくに近年、工芸品の人気は高く、田中貴金属工業直営店(ギンザタナカ)では、インテリアや贈
答品、普段使いをする日用品など、様々なものを提供している。
彫刻家・はしもとみおさんと制作した純金のオブジェ。左から「いぬ」約90g、幅約2.5×高さ約4.7cm。「ねこ」約90g、幅約5.4×高さ約4.6cm。いずれも195万円。「たつ」約120g、幅約7.0×高さ約4.2cm。255万円。※価格は予告なく変更の場合あり。
金は錆びにくく、長期間、輝きを失わない。貴金属としては軟らかくよく延びるという特性があり、繊細な工芸品を作るのに適している。同店の扱う商品には、著名な作家が手がけた作品もある。
色褪せない“永遠の価値”を有しながら、日常的に見て触れて楽しめる──。資産としての「金」の魅力の真骨頂といえよう。
ギンザタナカ銀座本店
東京都中央区銀座1-7-7
電話:03・3561・0491
営業時間:10時30分~18時45分
定休日:年末年始
交通:地下鉄有楽町線銀座一丁目駅より徒歩約1分
「純金積立」を活用してコツコツと金を手に入れる
純金積立とは、あらかじめ設定した月々の積立額を日割りし、毎日少しずつ金を購入する仕組みだ。金価格が高いときは少なく、低くなったときには多く購入することで、買付価格を平準化する効果があり、長期的な資産形成に向く(上図参照)。田中貴金属工業は日本で最初に純金積立を始めたことで知られ、現在は月々3000円以上、1000円単位で積み立てられる。
積立金額は金融機関口座から自動引き落としされ、手間をかけずに着実に投資が可能。なお、手数料は積立額の1.5~2.5%と積立金額により異なる。
※この記事は『サライ』本誌2024年6月号より転載しました。