住宅ローンを利用する際には、様々な諸費用がかかることはご存知でしょうか? 場合にもよりますが、諸費用だけで数十万円以上かかるケースもあります。諸費用の内容や目安について事前に把握しておくことは、住宅購入を検討する上で重要と言えるでしょう。今回は、住宅ローンの諸費用について詳しくみていきましょう。

100歳社会を笑顔で過ごすためのライフプラン、ライフブック(R)(https://www.smilelife-project.com/)を提唱する、ファイナンシャルプランナー・藤原未来がわかりやすく解説します。

目次
住宅ローンの諸費用とは
住宅ローンの諸費用の種類
諸費用を安く抑えるには
まとめ

住宅ローンの諸費用とは

住宅ローンを利用して住宅を購入する際には、手続きに必要な諸費用がかかります。そのため、自己資金としては頭金の他に、諸費用のための資金も準備しておく必要があります。この「諸費用」ですが、どのようなものがあり、目安はどの程度なのでしょうか?

住宅ローンの諸費用とは?

住宅ローンの諸費用は、住宅ローンを契約するにあたって、毎月支払う返済額とは別にかかる手数料や各種保険料などのことです。諸費用の大体の目安としては、借入金額の3~10%が相場といわれています。

例えば、3,000万円の借入れをする場合、かかる諸費用の目安は90万円~300万円ということになります。購入する物件が新築か中古か、一戸建てかマンションかなどの違いや、契約する金融機関や返済期間によっても異なりますので、目安には幅があることを知っておきましょう。

次項で詳しくみていきますが、住宅ローンの契約にかかる諸費用は、以下のようなものがあります。

・融資手数料
・ローン保証料
・契約書に貼る印紙代
・火災保険料・地震保険料
・団体信用生命保険料

この他にも、住宅購入時には仲介手数料・不動産登記関連費用・司法書士の報酬などもかかってきます。住宅の購入を検討する段階で、自己資金の準備として余裕を持った計画を立てておくと良いでしょう。

諸費用を支払うタイミング

住宅購入時の諸費用を支払うタイミングは、売買契約時・融資契約時・融資実行時・登記時・引き渡し時です。

一般的には、現金で用意しておく費用となりますので事前にスケジュールや手順を確認して、支払うタイミングまでに費用を準備しておきましょう。

住宅ローンの諸費用の種類

ここでは、住宅ローンの諸費用の種類とそれぞれの内容について詳しくみていきましょう。

融資手数料

融資手数料は、住宅ローンを契約して借入する際に金融機関に対して支払う手数料です。金額の設定は金融機関によって異なります。定額の場合は3万3,000~33万円程度、定率型の場合は融資額の2.2%程度が一般的です。例えば、3,000万円の借入に対して2.2%の定率型だと、融資手数料は66万円になります。

ローン保証料

ローン保証料は住宅ローンを契約するための保証人を、保証会社に委託する費用です。不測の事態で契約者によるローン返済が不可能になった場合に、保証会社が代わりにローンを支払います。保証料や支払い方法は、金利に上乗せされるか一括払いで支払うかなど、金融機関によって異なります。

一般的には、一括払いでは借入金額の2.0%程度、毎月のローン返済への上乗せでは0.2%程度となっています。

契約書に貼る印紙代

住宅ローンの契約にかかる印紙税を納めます。印紙代は借入額に応じて異なり、1,000万円超5,000万円以下では2万円です。5,000万円超1億円以下の借入では、6万円となります。

火災保険料・地震保険料

火災保険は、住宅ローン利用の際の要件の1つになっています。火災保険の保険料は、15~40万円程度となります。地震保険の保険料は、保険金額1,000万円当たりで約1~3万円程度です。

団体信用生命保険料

団体信用生命保険は住宅ローンの契約者が死亡、高度障害状態となった場合に、借入残高が保険金で支払われる生命保険です。団体信用生命保険料は、金利に上乗せされている場合がほとんどで、別途支払う必要はありません。

諸費用を安く抑えるには

前述のとおり、住宅の購入にかかる諸費用は意外と高額となるケースもあるため、できるだけ費用を抑えたいところです。ここからは、住宅ローンの諸費用を安く抑える方法についてみていきましょう。

複数の金融機関で比較する

住宅ローンの諸費用のなかで、高額となりがちな融資手数料とローン保証料は、複数の金融機関や商品を比較することで費用を抑えることが出来ます。しかし、諸費用を抑えても金利が高ければ、総返済額が高額になってしまいますので注意が必要です。

諸費用だけで検討するのではなく、金利やその他の条件についても比較検討しましょう。

保険の保障内容を検討する

団体信用生命保険の保障内容によって保険料は変わります。万が一の場合に対応できるように、すでに加入している生命保険などの保障内容を加味した上で検討しましょう。

借入額を抑える

頭金を増やすことで、借入額を抑えると融資手数料や保証料が安くなります。諸費用を準備するための諸費用ローンというものもありますが、金融機関で借入するとその返済分の負担が増えることになります。あらかじめ諸費用のための資金を現金で用意しておいた方が、安く抑えられるでしょう。

まとめ

今回は、住宅ローンの諸費用について詳しくみてきましたがいかがだったでしょうか? 諸費用だけでもまとまった資金が必要になることもありますので、自己資金は頭金だけではなく、諸費用の分もあらかじめ準備しておくことをおすすめいたします。

資産運用や投資のアドバイスは、今や銀行などの金融機関の窓口でもさかんに行なわれています。同時に、インターネット上でもYouTubeやSNSを通じて色々な人がそれぞれの立場から投資術などを発信しています。しかし、それらのアドバイスは本当にあなた自身に適したものなのでしょうか? 

さまざまな金融商品が出回っている世の中だけに、あなたの味方になって守ってくれる相談相手を持つことが必要な時代になっています。

●取材協力/藤原未来(ふじわらみき)

株式会社SMILELIFE project 代表取締役、1級ファイナンシャルプランニング技能士。2017年9月株式会社SMILELIFE projectを設立。100歳社会の到来を前提とした個人向けトータルライフプランニングサービス「LIFEBOOK®サービス」をスタート。米国モデルをベースとした最先端のFPノウハウとアドバイザートレーニングプログラムを用い、金融・保険商品を販売しないコンサルティングフィーに特化した独立フランチャイズアドバイザー制度を確立することにより、「日本人の新しい働き方、新しい生き方」をプロデュースすることを事業の目的とする。
問い合わせ先:03-6403-5390(株式会社SMILELIFE project)

株式会社SMILELIFE project(https://www.smilelife-project.com

●編集/京都メディアライン(HP:https://kyotomedialine.com FB

 

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