写真・文/矢崎海里
減塩調理に欠かせない香味野菜、生姜。
今の時期は新生姜が流通していますが、今回は葉生姜に着目します。
5月〜8月に旬を迎える葉生姜は、生姜を小さいうちに葉がついたまま収穫したものです。
よく知られた品種として「谷中生姜」があり、江戸東京野菜に認定されています。
葉生姜は柔らかく、辛味が少なめなので生でも食べやすいのが特徴です。
今回は葉生姜を使った減塩レシピをご紹介します。
葉生姜の甘酢漬け
【材料】(1人分)
葉生姜 1束
★酢 100cc
★砂糖 大さじ1
★塩 ひとつまみ
【作り方】
1.葉生姜は食べやすいサイズに葉を切り落とし、根を切り離す。根の表面をスプーンでこすって、汚れを落とす。
2.鍋に★の調味料を入れ火にかけ、沸騰させる。
3.清潔な容器に1、2を入れ、一晩冷蔵庫で漬ける。
辛味が少ない葉しょうがは、生のまま甘酢に漬けて食べるのがおすすめです。
はじかみのように、焼き魚の添え物にも活用できます。
1日漬けると甘酢もピンク色に染まります。
漬け汁もドレッシングに活用したり、炭酸水で割ってビネガードリンクに活用したりと、余さず楽しめますよ。
葉生姜には突出した栄養素はありませんが、古くから漢方薬の成分として用いられてきました。
発汗作用や殺菌作用、胃酸分泌促進作用などがあることで知られています。
食塩相当量:0.1g
葉生姜の鶏つくね
【材料】(1人分)
葉生姜 1束
鶏ひき肉 100g
長ねぎ 1/4本
片栗粉 小さじ1
胡椒 少々
★醤油 小さじ1
★酒 小さじ1
★みりん 小さじ1
サラダ油 小さじ1
【作り方】
1.葉生姜は食べやすいサイズに葉を切り落とし、根を切り離す。根の表面をスプーンでこすって、汚れを落とす。
2.長ねぎは粗みじん切りにする。
3.ボウルに鶏ひき肉、2、片栗粉、胡椒を加え混ぜ合わせる。
4.1を3で包み、サラダ油を熱したフライパンで焼く。
5.ひき肉の火が通ったら、★の調味料を絡めて火を止める。うつわに盛りつけ完成。
葉生姜は肉巻きレシピが多いですが、鶏ひき肉を使ったつくね風にアレンジして、見た目も楽しめるメニューにしました。
片手で食べられて、大皿料理にもおすすめです。
生姜の辛味をまろやかにしたい方は、沸騰したお湯で根の部分だけを1分ほど加熱してから調理することで、辛味が和らぎ食べやすくなります。
ひとつずつラップで包んで冷凍保存することで、お弁当などにも活躍します。
食塩相当量:1.0g
* * *
葉生姜は根の付け根の赤色が濃いものがよいとされています。
旬の今しか楽しめない、風味や鮮やかな色を楽しんでみてくださいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。