写真・文/矢崎海里
旬を感じにくいはちみつですが、暖かな春は蜂が蜜を多く集めます。
1匹の蜂が生涯集めるはちみつは、たったのティースプーン1杯と言われていて、大変貴重なものです。
はちみつはアカシアやれんげ、りんごなど花の種類により風味も味わいもさまざま。
値段も数百円のものから高価なものまで多くあるので、調理用には安価のものを、パンやヨーグルトに入れて楽しむときはちょっといいものを、など使い分けるのもいいですね。
砂糖より少量で甘さを感じられるはちみつ。
今回ははちみつが主役のメニューと、定番の人気料理のレシピをご紹介します。
油揚げのはちみつチーズピザ
【材料】(1人分)
油揚げ 1枚
ピザチーズ 20g
ブルーチーズ 10g
はちみつ 小さじ2
【作り方】
1.油揚げは熱湯をかけて油抜きをして、よく水気を絞る。
2.キッチンばさみを使って油揚げを開く。外側を下にしてフライパンに置き、ピザチーズ、ブルーチーズをのせる。
3.火を付け、中火でふたをしてチーズが溶けるまで5分ほど焼く。
4.はちみつをかけて完成。
2種類のチーズとはちみつをたっぷり使用したピザを油揚げでアレンジしたレシピです。
油抜きをして水気をしっかり絞ることで、カリッと仕上がります。
サクサクと軽い食感で食べられるので、おつまみにもおすすめです。
はちみつは腸内の善玉菌を増やし、腸内によい影響を与えてくれます。
腸内環境を整えるためには、はちみつなど善玉菌のえさになるオリゴ糖や食物繊維と、善玉菌を含む発酵食品などを一緒に摂るのがポイントです。
今回ははちみつとチーズを使用し、腸内にいい組み合わせのメニューとなっています。
ほかにはちみつ×ヨーグルトなどの組み合わせもおすすめです。
食塩相当量:0.9g
豚肉のはちみつ生姜焼き
【材料】(1人分)
豚ロース肉(生姜焼き用) 3枚(100g)
小麦粉 小さじ1
胡椒 少々
★はちみつ 小さじ1
★醤油 小さじ1
★酒 小さじ1
★おろし生姜 小さじ1/2
サラダ油 小さじ1
【作り方】
1.★の材料を混ぜてたれを作る。
2.豚ロース肉に小麦粉、胡椒を薄くまぶす。
3.フライパンにサラダ油を中火で熱し、豚ロース肉を色が変わるまで両面焼く。
4.両面焼けたら弱火にし、1を回しかける。
5.たれを絡めたら火を止め、うつわに盛りつけ完成。
定番メニュー、生姜焼きも砂糖の代わりにはちみつを使うことでまろやかな味わいに。
はちみつは電子レンジに10秒ほどかけると、しっかり調味料と混ぜ合わせることができます。
市販の生姜焼きのたれを使用するより食塩相当量は半分に抑えられます。
はちみつの主な成分は糖類です。
砂糖より少ない量で同じ甘さを感じることができ、カロリーも抑えることができます。
消化吸収が良く、体内での利用効率も高いので砂糖の代わりとしておすすめです。
食塩相当量:0.9g
* * *
花の種類によってさまざまな味わいが楽しめるはちみつですが、ボツリヌス菌という細菌が含まれているため、1歳未満のお子さんには与えないよう注意してください。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。