サライ世代にとって懐かしのカセットテープ、マクセルの「UD」が、日立マクセル(以下:マクセル)から数量限定で復刻された。1970年代の人気モデルだ。
今ではすっかりデジタルデータが主流となってしまったが、ひと昔前までは、録音といえば「カセットテープ」が主流であった。サライ世代にとっては、カセットテープを使ってラジオのエアチェックをしたり、友達や恋人と交換したりと、懐かしい思い出がいくつもあることだろう。
マクセルは1966年に、国内で初めてカセットテープを製品化した会社であるが、今年がちょうどカセットテープ発売50周年にあたり、それを記念しての復刻なのである。
発売されるのは「10分」「46分」「60分」「90分」の4巻となっており、いずれもオープン価格。デザインは1972年より発売された「UD」を模した製品となってはいるが、テープはマクセルが取り扱う「UR」グレード相当となっており、懐かしさと音質の両立を実現したという。
先述したようにアナログからデジタルへと変遷を遂げてきた音楽メディアだが、近年はLPレコードと共に、カセットテープのよさも再評価されつつある。例えばカセットテープで新曲をリリースする歌手や、先述のカーステレオもカセットテープ用の機器が発売されるなど、カセットテープを知らない若い世代からも新たな文化として関心を向けられているという。
ラジオから流れる曲に合わせて録音ボタンを押したり、残り時間を想像してはA面とB面を裏返してみたりしながらカセットテープに触れていると、思わぬ記憶がよみがえってくるやもしれない。思わず押入れの奥にしまってあるラジカセを引っ張り出したくなるのではないか。
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※マクセル公式ホームページ
http://www.maxell.co.jp/
取材・文/田中十兄