■本場で味わう三輪素麺
奈良の明日香村をはじめ東吉野や葛城市あたりを訪れる時は、決まって桜井市周辺にも足をのばす。箸墓(はしはか)古墳や三輪山(みわやま)、山辺(やまのべ)の道など、大和らしさを感じる被写体が豊富な地域だからだ。
最近の奈良は道路事情がよくなっているので、距離の割に時間がかからないのもありがたい。撮影の合間をぬっての食事は『三輪素麺茶屋 千寿亭』でとることが多い。桜井市で手延べ素麺や手延べうどんなどの製造・販売を手がける「池利」の直営店で、味、量とともにコストパフォーマンスにもいつも満足している。
同店はメニューが豊富で、夏場は冷やし素麺を、冬場は温かいにゅうめんの中からその日の気分で選んでいる。ゆっくりと食事を楽しみたければ、素麺と各種の料理がセットになった素麺会席もある。
三輪素麺茶屋 千寿亭
住所/奈良県桜井市芝293
TEL/0744-45-0626
営業時間/11:00~17:00
定休日/金曜(祝日の場合前日休み)
アクセス/近鉄桜井駅から徒歩約5分、JR三輪駅から徒歩約10分。
文・写真/原田 寛(はらだ・ひろし)
1948年 東京生まれ。1971年 早稲田大学法学部卒業。鎌倉を拠点に古都や歴史ある町並みを撮り続け、鎌倉の歴史と文化・自然の撮影をライフワークとしている。鎌倉風景写真講座を主宰し後進の指導にもあたる。作品集は『鎌倉』『鎌倉Ⅱ』(ともに求龍堂)『四季鎌倉』(神奈川新聞社)『花の鎌倉』(グラフィック社)など多数。