冬の美味といえば、カニ! 11月にカニ漁解禁、そして12月から本格的なカニシーズン到来となった。
阪急交通社が調査した、「カニ」関連のツアーにおける申込者数ランキングを公開。各地域でどのようなカニが獲れるのか、食べられるのか、についてもご紹介しよう。
1位 越前・鯖江(さばえ)・武生(たけふ)<福井県>
2位 鳥取砂丘・白兎(はくと)海岸<鳥取県>
3位 敦賀・美浜<福井県>
4位 出雲・日御碕(ひのみさき)<島根県>
5位 宮津・天橋立<京都府>
6位 層雲峡(そううんきょう)<北海道>
7位 丹波・綾部・福知山<京都府>
8位 屈斜路(くっしゃろ)・摩周(ましゅう)<北海道>
9位 有馬温泉<兵庫県>
10位 網走・能取湖(のとろこ)<北海道>
対象:2017年11月1日~2018年10月31日の期間に出発の、「カニ」関連の言葉が含まれるツアー参加者
※蟹を食べるツアーで訪問する複数の地域にて集計しておりますので、必ずしもその地域で蟹を食べるとは限らない。
1位と3位が福井県に。北海道の地域は6位以下からの登場となったものの、カニが楽しめる地域が多く分散した結果でもあり、都道府県別でみると北海道が1位となっている。
それでは、各地域で食べられるカニの種類、カニ関連スポットなどの情報をご紹介しよう。
1位 越前・鯖江(さばえ)・武生(たけふ)<福井県>
ズワイガニの中でも福井県で水揚げされたオスだけを「越前ガニ」と呼び、その美味しさは全国トップクラスを誇ると言われている。例年11月6日に漁が解禁され、3月20日まで続きます。新鮮な越前ガニはこの約5か月間しか味わうことができない。
また、ズワイガニのメスをセイコガニ(セコガニ)、2~3月に脱皮した直後のズワイガニを水ガニ(ズボガニ)と呼び、こちらは比較的手頃な価格で出回りますので、食べ比べするのもいいかもしれない。
越前町には「越前がにミュージアム」があり、かに漁チャレンジができるシミュレーター、トンネル水槽などで楽しめる。
2位 鳥取砂丘・白兎(はくと)海岸<鳥取県>
鳥取砂丘周辺では、山陰地方で水揚げされるオスのズワイガニの「松葉ガニ」と兵庫県の香住漁港で水揚げされた紅ズワイガニの「香住(かすみ)ガニ」が味わえる。松葉ガニの漁は例年11月6日から行われるが、香住ガニの漁は9月~5月と長期間に渡って行われる。また、比較的広い範囲で水揚げされる松葉ガニとは異なり、香住ガニは関西では香住周辺でしか水揚げされない貴重な紅ズワイカニで、甘みがあり水分が多いのが特徴だ。
3位 敦賀・美浜<福井県>
日本海に面する敦賀・美浜エリアでは、最高級ブランドと言われる「越前ガニ」を堪能できる。若狭湾で水揚げされたばかりの越前ガニを刺身で頂けるなど、本場で味わう越前ガニは一味違う。敦賀市にある海鮮市場「日本海さかな街」では、カニだけでなく新鮮な海の幸を使った海鮮丼や焼き魚などが食べられる。また、海産物も豊富に扱っているので、お土産選びにも最適なスポットだ。
4位 出雲・日御碕(ひのみさき)<島根県>
島根県の出雲周辺では、松葉ガニだけでなく、兵庫県で水揚げされた香住ガニも味わうことができる。松葉ガニ(ズワイガニ)と香住ガニ(紅ズワイガニ)を食べ比べて、味の違いを楽しむのもいいだろう。
5位 宮津・天橋立<京都府>
宮津では間人港(たいざこう)で水揚げされるズワイガニである「間人(たいざ)ガニ」を堪能することができる。間人ガニは幻といわれるほど希少価値が高く、ブランドガニのなかでも高い人気を誇っている。
2017年11月25日にオープンした「カニマルシェ」では、生け簀にいる活きたカニを水産卸売り価格で購入できるので、ぜひお土産に購入してみてはいかがだろうか。
6位 層雲峡(そううんきょう)<北海道>
層雲峡では温泉&カニを堪能できるホテルや旅館が多数あり、一年を通して北海道ならではの「毛ガニ」を味わうことができる。ただ、ズワイガニも合わせて食べたい場合はやはり旬の12月~3月頃に訪れると良いだろう。
また、層雲峡温泉では1月25日~3月17日(2019年)まで「氷瀑まつり」が開催されている。色とりどりにライトアップされた氷像や氷のすべり台(大人も体験可)などがあり、氷点下ならではのお祭りとなっている。
雪深い大雪山をバックに美味しいカニと氷の世界を味わってみてはいかがだろうか。
7位 丹波・綾部・福知山<京都府>
丹波・綾部・福知山で食べられるのは、ズワイガニのオスである松葉ガニや間人ガニ、メスのセイコガニ、紅ズワイガニなどがある。また、舞鶴(まいづる)港で水揚げされたズワイガニ「舞鶴カニ」を提供している料亭もある。
福知山は明智光秀ゆかりの地として知られているが、2020年NHK大河ドラマの主役が明智光秀に決定したことから、今後観光客が増えることが予想される。ゆったりと観光したい方は早めに訪れることをおすすめする。
8位 屈斜路(くっしゃろ)・摩周(ましゅう)<北海道>
北海道の毛ガニは水揚げされる場所によって旬が異なるため、一年を通して味わうことができるが、観光も楽しみたい方は冬のシーズンがおすすめ。
冬の摩周湖は周辺の木々が凍って樹氷となり、一度は見たい絶景と評される。また2月上旬であれば、少し足を伸ばして「さっぽろ雪まつり」を観光することもできる。
カニを堪能しながら、冬ならでは観光スポットを訪れてみてはいかかだろうか。
9位 有馬温泉<兵庫県>
有馬温泉観光協会と浜坂漁港は松葉ガニの売買契約を締結しており、日本海まで行かなくても新鮮なカニが食べられると人気だ。
活きのよい松葉ガニを使った料理を提供する旅館は多く、中には創業150年以上の歴史の深い老舗旅館もある。カニに舌鼓を打ったあとは、有馬の名湯にゆっくりつかって日ごろの疲れを癒してみてはいかがだろうか。
10位 網走・能取湖(のとろこ)<北海道>
冬の網走では流氷がみられることで有名だが、その流氷が沖に遠ざかる3月下旬~4月にかけて水揚げされる毛ガニは「流氷明け毛ガニ」と呼ばれ、身がつまっておいしいと言われている。
また街中にはたくさんの産直市場があり、活毛ガニやズワイガニはもちろん、アブラガニやイバラガニなどたくさんの種類を扱っており、カニの食べ比べが楽しめる。
阪急交通社 https://www.hankyu-travel.com/
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いかがだっただろうか。年末年始の旅行にカニ尽くしの旅、を企画するのも楽しそうだ。