地中海に浮かぶ小さな島国・マルタ共和国。シチリア島の南に位置し、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島など複数の島によって成り立っている。
今回は、美しすぎる地中海ブルーに囲まれたマルタ共和国で見られる絶景を、阪急交通社の江渡明子さんに3つ紹介してもらった。
■1:地中海随一の透明さを誇る海を持つ「ブルーラグーン」(コミノ島)
マルタ共和国で一番小さな島であるコミノ島では、地中海の中でも抜群の透明度を誇る、「ブルーラグーン」と呼ばれる海を見ることができる。荒涼とした岩礁と澄んだ水のコントラストがとても美しい。
コミノ島では小舟に乗って、波の浸食によってできた洞門の数々を巡るクルーズも体験できる。光が海水に反射する神秘的な光景に思わず息をのむ。
「TVCMなどで最近注目の船が宙に浮いているように見える海のひとつが、このブルーラグーンです。海が澄んでいること、海底が白いこと、風がないことなどの条件が揃えば、本当に船が宙に浮いて空を飛んでいるように見えますよ」(江渡さん)
■2:海の深い青と天然の岩のアーチが造り上げた自然の芸術「アズールウィンドウ」(ゴゾ島)
自然が豊かで牧歌的な雰囲気が魅力のゴゾ島。ここでは、数千年の風と波によって浸食された岩が、巨大なアーチとなった「アズールウィンドウ(青い窓)」というダイナミックな自然の造形美が見られる。
「地中海の荒波にもまれ誕生したアーチは、マルタ島の中でも印象的な見どころです。青つながりで、もうひとつ青の洞門というところもありますが、こちらも海面に光が反射し美しい青の絶景がご覧いただけます」(江渡さん)
※このアズールウィンドウは、2017年3月8日に強風と高波によって崩壊してしまったため、現在はご覧いただけません。
■3:世界遺産の街とクリアーな海が美しい「ヴァレッタ」(マルタ島)
首都ヴァレッタを擁するマルタ島。ヴァレッタは要塞都市として知られ、町全体が世界遺産に登録されている。1565年のオスマントルコ軍との戦いから、難攻不落の都市となるよう設計され、建設されたことがこの街の始まりだ。
街には聖ヨハネを称えるために建てた「聖ヨハネ大聖堂」や、聖ヨハネ騎士団の団長の公邸であった「騎士団長の宮殿」などがあり、マルタ共和国の歴史を知ることができる。
「聖ヨハネ大聖堂には、日本でもファンの多い巨匠カラヴァッジョの二つの作品『聖ヒエロニムス』と『洗礼者ヨハネの斬首』があります。これを目当てに訪れる方も多いようです。マルタを訪れたらぜひ名画の観賞をお忘れなく」(江渡さん)
ちなみに、マルタ島は猫の聖地としても有名である。約42万人の人口に対して、島に生息する猫はなんと70万匹以上もいるという。
麗しい海の絶景に会いに、猫に癒されに、今度の休暇はぜひマルタ共和国を訪れてみてはいかがだろう。
【マルタ共和国へのツアーについてのお問い合わせ】
阪急交通社トラピックス
電話 0570-08-8689
(ナビダイヤル/月~金は09:30-17:30、土日祝は09:30-13:30)
http://www.hankyu-travel.com/
【関連ツアー】
※ 美しすぎる地中海ブルーに染まる島マルタ共和国7日間~マルタ島・ゴゾ島・コミノ島~
文/オノハルコ(晴レノ日スタヂオ)