豊富な森林資源に恵まれた日本有数の家具産地、道北・旭川近郊には、国内外の優秀な家具職人たちが集う。中でも「技能五輪国際大会」銀メダリストの桑原義彦さんが昭和54年に創業した「匠工芸」は、職人による堅固な作りと、遊び心あふれる意匠が評判の工房だ。
そんな同社で30年以上のロングセラーを誇るのが、この『ギルドチェスト』である。書類や小物などを整頓しやすい多彩な引き出しや、洒落た空間を演出するデザインで人気を博している。中でも特徴的なのが、上部中央にある6つの小さな引き出しだ。
「もともとは家具の切り落とし材で作ったものですが、この小ささが意外にも好評だったので採用しました。内部を楕円形にくりぬいてあり、かわいらしさも人気です」と代表の桑原 強さんは語る。
「ウォルナット」は、埋もれ木色(薄緑)とカリン色(赤茶)の引き出しが印象的。明るい色のカバ材に塗装を重ね、木の質感を活かしつつ鮮やかに仕上げた。一方、「オーク」は引き出しをオーク材で統一。クリア塗装を施し、黄褐色の美しい木肌を際立たせている。
天板の枠部分は傷がつきやすいため、丈夫な無垢材を使用。少々傷ついても目立たず、美しい状態を長く保てる。上部は飾り棚になり、インテリアとしても納得の仕上がりである。
【今日の逸品】
ギルドチェスト M
匠工芸
163,900円~(消費税込み)