森林資源に恵まれた道北・旭川とその近郊は、日本有数の家具製産地である。旭川空港にほど近い東神楽町に工房を構える「匠工芸」には、「技能五輪国際大会」で入賞した創業者の桑原義彦氏のもと、熱意あふれる職人たちが集う。「長くご愛用いただけるよう、ユニークで丈夫な作りを追求しています。『ギルドチェスト』は30年超えのロングセラーで、サイズと色合いの異なる引き出しが、分類しやすく洒落ているとご好評いただいています」と、代表の桑原強氏。
埋もれ木色(薄緑)とカリン色(赤茶)の前板は、明るい色みのカバ材に塗装を重ねることで、木の質感を損なわず鮮やかな色に仕上がっている。前板と異なる色のつまみがアクセントになり、モダンで大人っぽい雰囲気が魅力だ。
幅や高さが異なる引き出しには文具や書類、ファイルなどを分類、整理できる。上部中央にあるミニサイズの引き出しは、内部を丸みのあるかわいらしい形状に刳り貫いてあり、使うたびに思わず笑みがこぼれる。
傷つきやすい天板の周囲部分には、丈夫なウォルナットの無垢材を使用。少々傷がついても目立たず、きれいな見た目を保てる。木目も美しく、味わい深い飾り棚としても活躍。置くだけでリビングや書斎をぐっと格上げする、文句なしの主役級チェストである。
【今日の逸品】
ギルドチェスト Mウォルナット
匠工芸
187,000円(消費税込み)