大正8(1919)年、「良きが上にも良きものを」という理念を掲げて創業した、高級洋食器メーカー・大倉陶園。“色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ”を追求し続け、他の追随を許さない。同社が手がける白磁は、「たとえるならガラスのような光沢があり、なめらかな美しい輝きを放ちます」と、同社営業部部長の坪内岩男氏。「セーブルのブルー、オークラのホワイト」と称され、国内のみならず世界にその名を馳せている。
主原料は最高級の白陶土である「カオリン」を使用。焼成には、世界でも類をみない1460℃の高温で本焼きするといった卓越した技法を用いて、白くて硬い白磁器を作る。さらに、コバルトの絵具で絵付けを施し、再び1460℃の高温で焼成することで、釉薬と絵具が融合して白い磁肌に染み込み、深みのあるブルーのグラデーションを作り上げていく。これが大倉陶園特有の「岡染め」技法だ。
岡染めであしらった馬9頭は、「何事もスムーズに馬九(頭)行く」という願いを込めた縁起のよいデザイン。日々のティータイムも、このカップなら上質なひと時へと誘ってくれる。
【今日の逸品】
「うまくいく」岡染めマグカップ
大倉陶園
11,000円(消費税込み)