平成5年、世界遺産に登録された屋久島には、古来「神宿る木」と呼ばれる樹齢1000年以上の屋久杉が自生する。現在、屋久杉は伐採禁止とされているが、自然倒木したもののみ、限られたメーカーで加工が許されている。そんな希少な木材を用いてご朱印帳を作ったのが米玉利住工だ。
「屋久杉は他の木材に比べて油分を多く含んでおり、製材・加工するとその風合いが変化する木材です。また、製材の仕方で木目の表情が大きく変わり、切り出し方や磨きの技によって、その美しさは段違いになります。本品は職人が材料を丹念に選び、切り方、磨きにこだわり完成させました」と専務取締役の米玉利真一氏。
その形状は通常のご朱印帳とは異なり、表・裏とも風合い豊かな木目の屋久杉で、中身の和紙部分は蛇腹折りになっている。
「ご朱印帳は人々の願いが詰まった宝物です。神社仏閣でいただいたご朱印を神聖な屋久杉で包み、宝箱にしまう気持ちで大切に保管してほしいです」と米玉利氏は願う。
和紙に連なるご朱印を眺めれば、大切な気持ちや願いも忘れずにいられる。
【今日の逸品】
屋久杉のご朱印帳
『サライ』×米玉利住工
33,000円(消費税8%込み)