組紐を使ったベルト

上から黒、こげ茶

帯留めや古くは甲冑、刀などの装飾に使われてきた組紐をベルトにアレンジしたのは、石川県の「紐屋」。昭和52年の創業以来、装飾用の組紐のほか、ニーズの変化に応えるべく新たな挑戦を行ない、車両関係の産業資材用までも手がける紐づくりのプロ集団だ。
「糸の選定から商品化まで、すべて自社で行なえるのが弊社の強み。多品種の紐が作れるところも含め、他の紐メーカーにはあまりないことだと思います」と語るのは、専務の磯見裕二氏。

だが自慢の紐はほとんどがパーツとして流通するのみ。そこで同社は組紐を世界中に届けるべく、自社ブランド「kumeemo」を立ち上げ、ベルト製作を開始した。完成までは一切の妥協なし。違うと思えば糸選びからやり直し、組み目の密度も幾度も調整しながら、心地よいベルトを目指した。
「一本でも強度のある組紐ですが、このベルトは32本の組紐を編み上げているのでとても丈夫」と、磯見氏は太鼓判を押す。組紐自体に適度な伸縮性があり、締め付けすぎないなじみのよさが特徴。仕上げは紐屋独自の製法で光沢を出し、革ベルトにも劣らない質感を引き出した唯一無二の一本だ。

組紐を使ったベルト

組織自体が多少伸びるのでつけていて圧倒的に楽。ほぼ無段階でバックル位置を変えられ、穴跡は指でなじませれば消える。

【今日の逸品】
組紐を使ったベルト

kumeemo
13,200円(消費税8%込み)

 

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