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暮らし

一日一日を普通に生きる|定年後は自分の好きにすればよい

文/印南敦史

一日ずつ生きる、積み重ねにこそ「生きる意味」|『続 定年バカ』
『続 定年バカ』(勢古浩爾 著、SB新書)は、2017年に刊行された『定年バカ』の続編。

ちなみに前書での主張は、数ある定年本がなにを勧めようとも、最終的には「自分の好きにすればよい」ということだった。

至極真っ当な考え方であるが、そこから2年を経たいま、定年退職者をターゲットにした「定年市場」がますます賑やかになってしまったと著者は嘆く。

特にいちばんの大きな変化として指摘しているのは、「人生100年時代」の登場だ。いうまでもなく、リンダ・グラットン、アンドリュー・スコットによるベストセラー『ライフ・シフト−100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)を発端とした流れである。

ここ最近の定年本の特徴は、どの本にも「人生100年」という文句が枕詞のように使われている。この問題については、前作でも少し触れたのだが、そのときは「人生100年」がここまで日本社会に浸透するとは思わなかった。それがいまやバカみたいな増殖ぶりである。(中略)もう日本では全国民が「100年生きる」ことが決まったかのような騒ぎである。ついこの間まで「終活、終活」と騒いでいたのに、今や「終活」どころか、寿命がさらに二十年も伸びたのである。死んでる場合ではなくなったのである。(本書「まえがき」より引用)

12年前に59歳半で退職し、現在は72歳。しかし、一切成長していないし、特筆すべき心境の変化もなく、日々の生活にもほとんど変化はないのだという。

だが、それはある意味で当然のことなのではないだろうか? メディアは定年退職者に対し、「第二の人生」についてのさまざまな提案をし、多くの人がそれに呼応をする。もちろんそれはそれで意味のあることだろうが、あくまでもその基盤としてあるのは「普通の生活」である。

普通の生活があるからこそ、プラスアルファの「定年ライフ」を楽しめるということだ。

変化のないことは、いいことだと思っている。あるのは一日一日の小さな楽しみや、安寧や、どうしようもなさや、腹立ちくらいである。おもしろい本や映画に出会った、おもしろいテレビ番組を見た、うまい炒飯と餃子を食べた、胸糞のわるいニュースを見た、などの小さな喜怒を繰り返して生きてきた。そんななんの変哲もない一日をすごしていたら、いつの間にか十二年が経っていたという感じである。(本書24〜25ページより引用)

かくして穏やかに退職後を過ごしてきたわけだが、昨年10月、いきなり脳梗塞に見舞われることになったという。だが幸いにして大きな後遺症が残るようなことにはならず、まだまだ歩けるし、自転車にも乗れるそうだ。

体力は落ちているものの「まあまあ大丈夫」で、75や80まで生きられるか自信はないものの、あと2年ぐらいなら大丈夫だろうと思っているというのだ。

もしかしたら八十すぎまでいけるかもしれないが、まったくわからない。寝たきりになるのは嫌だが、ふつうにがんかなにかで死ぬことになるならしかたがないと思っている。わたしは意味のないことをいっている。この先、なにがあるのか、なにがないのか、わかりようがないのに。一日一日を生きていくしかないのに。(本書27ページより引用)

そう考えているからこそ、自分にとって「人生100年時代」にはまったく意味がないと著者は考えているのである。しかしそれは、必ずしも著者だけに限ったことではないはずだ。

定年前か定年直後には、定年後の暮らしについていろいろ考えることになるだろう。先行きがどうなるのかまったく予測できないのだから、それは当然の話である。

著者の場合、退職する際に決めたのは、年金をすぐもらうことにしたことだけだったそうだ。あとは、たばこを吸える喫茶店が地元にあるか自転車で探しまわったことと、沿線の各駅前をうろついたことくらい。

その他、市内散策をしたり、独身時代に住んでいたアパートを何カ所か巡ったり、都内に出たり、前の会社を訪ねたり……。

だが数カ月も経つと、いかにも定年退職初心者のような行動はしなくなり、普通の一日になっていったと振り返る。たしかにそんなものかもしれないし、それでいいのだとも感じさせる。

元々「定年後」という概念が大雑把である。「老後」はもっと大雑把。それなのに「定年後はいかに生きたらいいか」という設問にするものだから、あと三十年いくらお金が必要かと試算したり、そのために仕事は何歳までするかとか、いつまで生きられるかとか、つまらないことを考えるのである。なかには、死ぬまで働けば、「老後」そのものが無くなるぞ、なんて本末転倒なことをいう者もでてくる。(本書220〜221ページより引用)

しかし実際のところ、人間は一日ずつしか生きることができない。そして、「一日一日を生きて、いつの間にか十年が経つ。そのときはじめて『定年後』になるのだ」と著者は主張するのだ。

私たちはどんなときでも、きょう一日を一日ずつ生きることしかできない。しかし、そんな積み重ねにこそ「生きる意味」があるのかもしれない。

『続 定年バカ』

勢古浩爾 著

SB新書

850円(税別)

2019年11月発売

続 定年バカ

文/印南敦史
作家、書評家、編集者。株式会社アンビエンス代表取締役。1962年東京生まれ。音楽雑誌の編集長を経て独立。複数のウェブ媒体で書評欄を担当。著書に『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』などがある。新刊は『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)。

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