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取材・文/ふじのあやこ

【娘のきもち】両親はともに小学校教諭。教育者の子供として、しっかりしなくてはという思いが小さい頃からあった~その1~

近いようでどこか遠い、娘と家族との距離感。小さい頃から一緒に過ごす中で、娘たちは親に対してどのような感情を持ち、接していたのか。本連載では娘目線で家族の時間を振り返ってもらい、関係性の変化を探っていきます。

「私がこの仕事に誇りを持って取り組めているのは、両親の影響が大きいですね」と語るのは、梢さん(仮名・36歳)。彼女は現在、都内の企業で働く障害者のサポートスタッフをしています。鎖骨まである長い髪に、キメの細かい色白の肌が印象的な女性です。お話を聞いている間ずっと姿勢を崩すことなく、話し方の丁寧さから、育ちの良さを感じさせます。

両親ともに学校の先生。その子供はちゃんとしないといけないという思いが常にあった

梢さんは北海道出身で両親と2歳と5歳下に妹のいる5人家族。家には父方の祖母と曽祖母も同居していたと言います。

「私の家系は、女性は長生きするんですが、男性は早世することが多く、祖父は30歳の時に亡くなったと聞いています。だから祖父には一度も会ったことはありません。ひいおばあちゃんは100歳で亡くなったんですが、最後まで元気でした。私は小さい頃から祖母も曽祖母も大好きで、2人は同じ部屋にいたので、よくその部屋に行って遊んでもらっていましたね」

梢さんの両親はともに小学校の先生。学校の先生というと、自分の子にも勉強を強いるイメージがありますが、梢さんの家は違ったそう。しかし逆にちゃんとしなければという思いが強かったと当時を振り返ります。

「両親ともに先生なのに、その子供が勉強できないなんてことになったら、親が恥をかくんじゃないかなって思っていたんです。そんな思いから勉強は自分から進んでやっていました。しっかりしなければと思った理由はもうひとつあって、それは3姉妹の長女だったから。両親から『お姉ちゃんなんだから』と何かを我慢させられた記憶もないんですが、一番下の妹とは5歳も離れていたので、自分が忙しい両親に代わって面倒を見なくてはと常に思っていましたね」

【次ページに続きます】

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