今やほとんどの人がスマホを持つ時代。シニア世代の所持率も50%を超えているという調査結果もある。実際、携帯電話を購入、もしくは機種変更をしようとしても、選択肢はほとんどスマホという状況。とはいえ、スマホは難しい、使い方がわからない、と思っている人も多いことだろう。
今回、キャリアショップ向けスマホ教室運用支援サービスを提供する「わかるとできる」が提供するスマートフォン教室運営支援サービス「Smable(スマブル)」を活用したスマートフォン教室に参加した方々の生の声を聞いてみよう。
スマホ教室への参加者の男女比は男性約4割に対し、女性が約6割。
男女別年代別では70代女性(28.6%)、60代女性(21.2%)、70代男性(17.0%)、 次いで80代男性(11.5%)となっており男女共に多い年代は70代だが、 次点の年代は女性が60代に対し、男性は80代と男女間でスマホ教室への意識が違うのがわかる。(※( )内は全体に占める割合)
「スマホ教室で習ってみたい事、 スマホやタブレットでやってみたい事があれば自由にご記入ください」 という設問では、
男性(n=84)
【1位】健康管理
【2位】買い物
【3位】電子書籍女性(n=143)
【1位】買い物
【2位】健康管理
【3位】動画や写真(カメラ機能)の活用
という結果に。男性に比べて女性のほうが、買い物や動画・写真など、よりアクティブに使用したい、といった希望があるようだ。
また、「このスマホ教室を友人や同僚に薦める可能性はどれぐらいでしょうか?」という設問に対するコメントは、スマホ教室のメリット・デメリットが浮き彫りに。
【薦めてもいい】
「電話で聞いてもわからない事でも、 実際に画面を操作して教えてもらえるし、遠隔サポートとは違って安心する。 自分の“何がわからないのかがわからない”という部分を理解してもらえる」(60代女性)「私のまわりにも『スマホ使えないの』と言う人が多くいるので、 ぜひこの教室を利用して欲しいと思う」(80代女性)
「動画のアシストがゆっくりしているので、 あせりを感じないペースで進めていける」(60代女性)
【薦めない】
「時間が短い」(60代女性)「自分がもう少しわかるようになったら人に薦めたい」(70代女性)
「Android(メーカー別)・iPhoneそれぞれ機種別にもっとていねいな教室を設けて欲しい 」(80代男性)
また、その他自由記入欄では受講者のシニア層のスマホ操作習得に関するリアルな声が。
■自由記入欄の回答(抜粋)
「少しずつでも理解できることがうれしく思います。 」(80代女性)
「スマホに対しての抵抗がやわらぎました。 お手数おかけしました。 ありがとうございました」(60代女性)
「何回受けても良いのでしょうか?まだまだ心配です。 」(70代女性)
「スマホはむずかしく、 わからない所がわからない。 ハア~!!」(60代女性)
「自分の物忘れのひどさが確認できました。 使いこなすというより、 使うだけで精いっぱいです。 」(70代女性)
スマホ教室受講者の生の声、何か以前にも聞いたような……。そう、パソコンが出始めたときの「初心者のためのパソコン教室」といった講座の利用者の声にとても似ているのだ。考えてみれば、スマホは手のひらで操作するパソコンのようなもの。そう考えると、スマホ講座受講者の男女別年代別構成は、パソコンに馴染みがあるかどうか、という男女年代比になっているのではないだろうか。
【調査概要】
調査期間:2017年11月20日~2018年8月13日
調査対象:「Smable」を活用したスマートフォン教室に参加された男女
調査方法:スマートフォン教室参加後、 紙のアンケートに記入する形で回答(任意アンケート)
有効回答数:683件