若者に限らず、どの年代にも身近なコミュニケーションツールとなったLINEやZoom。音声通話やビデオ通話が出来るのも魅力のひとつですね。皆さんは日常生活でどのように活用されていますか?
コロナ禍でおうち時間が長くなり、ますますスマートフォンやパソコンを触る機会も増えたかもしれません。特に高校生のお子さんをお持ちの方は、「自室でスマホを使っているけど、どうやって使っているんだろう?」と心配されている方も多いのでは?
そこで、LINEリサーチ(https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/)が、日本全国の高校生を対象に、「音声通話」や「ビデオ通話」の頻度や、1回あたりの通話の長さ、通話の状況や目的について調査しました。
高校生の「音声通話」や「ビデオ通話」の活用法を、みていきましょう。
■高校生は「音声通話」「ビデオ通話」をどのくらい利用している?
最初に、ふだん家族・友だち・知り合いと、固定電話やスマホの標準電話、LINEの無料通話などの「音声通話」をどのくらい使用しているのかを聞きました。
▷音声通話の頻度は?
頻度はそれぞれですが、男女ともに9割以上は、ふだん「電話(音声通話)」をしていることがわかります。男女ともに一番多かった回答は「週に1~3日」で、女子高生の26%と比べて男子高生のほうが33%と割合が高いことがわかりました。
「週に1日以上」でみても、女子高生の47%に対して男子高生は58%と、男子高生のほうが「音声通話」の利用頻度が高いことがわかりました。
次に、LINE/Zoom/スマホの標準ビデオ通話機能などを使った「ビデオ通話」をどのくらい利用しているかを聞きました。
▷ビデオ通話の頻度は?
「ビデオ通話」については、女子高生で約4割、男子高生で5割弱がふだん「ビデオ通話はまったくしない」という結果となっています。
■友だちと通話をするとき、1回あたりの時間はどのくらい?
ここからは友だちとの通話についてみていきましょう。ふだん「電話(音声通話)」をしている高校生に、友だちと音声通話をするときの1回あたりの通話時間について聞きました。
▷友だちとの音声通話時間、1回あたりどのくらい?
1回あたり「30分以上」通話をしているのは女子高生が53%、男子高生が41%と、女子高生のほうが高くなっています。女子高生は「2時間以上」と答える人の割合が26%と高く、一方の男子高生は「5分未満」の割合が28%と高いことがわかりました。
続いて、ふだん「ビデオ通話」をしている高校生に、友だちとビデオ通話をするときの1回あたりの通話時間について聞きました。
▷友だちとのビデオ通話時間、1回あたりどのくらい?
1回あたり「30分以上」の「ビデオ通話」をしている高校生は、全体で53%と半数超。男女別では女子高生が57%、男子高生が47%と女子高生のほうがやや割合が高いことがわかりました。また女子高生では「1時間以上~2時間未満」がもっとも高く23%でした。
それに対し男子高生は、「30分以上~1時間未満」が20%でもっとも高いものの、「5分以上~10分未満」と比較的短時間の人も19%と僅差。 「音声通話」と同じように、男子高生と比べて女子高生は通話時間が長めの傾向にあるといえそうです。
■高校生の音声通話・ビデオ通話の目的は?
音声通話やビデオ通話の頻度や1回の通話時間がわかりました。では、どのような目的で通話をしているのでしょう? 「音声通話」と「ビデオ通話」の両方を含めて、ふだん友だちと通話するときの状況や目的について聞きました(複数回答可)。
▷音声電話やビデオ通話の目的ランキング
JK(女子高生)
1位 雑談をする 56.5%
2位 暇つぶし 44.2%
3位 一緒に勉強をする 36.0%
4位 待ち合わせのときの連絡 32.6%
5位 相談ごとをする 30.5%
DK(男子高生)
1位 雑談をする 43.9%
2位 暇つぶし 33.0%
3位 一緒にゲームをする 32.1%
4位 待ち合わせのときの連絡 26.3%
5位 用件/連絡事項を伝える/聞く 25.2%
全体TOPは「雑談をする」で約5割でした。次いで2位が「暇つぶし」で4割弱。特に明確な用事がなくても通話をする高校生が多いようですね。
3位以降は、「一緒に勉強する」「一緒にゲームをする」など一緒に何かをする目的での通話や、「待ち合わせのときの連絡(いまどこ?など)」「用件・連絡事項を伝える/聞く」といった連絡が必要なときに通話をするといった内容がランクイン。また、「とりあえずつなぎっぱなし」という回答も全体で2割超でした。
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今回の調査結果は、お子さんのスマホを使っている姿と重なる部分があったでしょうか?
高校生などの学生は入学以降、友だちと直接会う機会が減っていることが推察されます。“友達と繋がり”を大切に思う気持ちが、スマートフォンを通して同じ時間を共有することに繋がっているのかもしれませんね。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年3月31日~4月2日
有効回収数:1009サンプル
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があります