今楽しみにしていることや、それらに費やす金額、また孫のためにはどれくらいの金額を使われていますか? ソニー生命保険株式会社が全国のシニア(50歳~79歳)の男女を対象に上記に挙げたことからスマホの利用目的、自動車運転免許の保有状況まで様々な角度から調査しています。
それぞれ気になる項目について見ていきましょう。
■シニアの楽しみ 1位は「旅行」、男性シニアの4人に1人が「自動車」を楽しみに
全国のシニア(50歳~79歳)の男女1,000名(全回答者)に、現在の楽しみを聞いたところ、1位「旅行」(47.4%)、2位「テレビ/ドラマ」(34.7%)、3位「グルメ」(30.1%)、4位「映画」(28.8%)、5位「読書」(28.6%)となりました。
男女別にみると、女性シニアには、テレビ・ドラマ視聴や読書、食、健康維持、子ども・孫と過ごす時間を楽しみと感じている人が多いことがわかりました。
また、「スポーツ」(男性29.2%、女性13.0%)や「自動車」(男性25.6%、女性5.0%)は男性のほうが高くなりました。スポーツや自動車の運転といったアクティビティが楽しみという男性シニアが多いようです。
旅行やグルメが上位となりましたが、これらに対しシニアはどのくらい出費をしているのでしょうか。
旅行が楽しみと回答したシニア(474名)に、旅行に対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は、全体で2.5万円、男性では2.4万円、女性では2.7万円と、女性のほうが男性より0.3万円高くなりました。
また、グルメが楽しみと回答したシニア(301名)に、グルメに対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は、全体で1.3万円、男性では1.7万円、女性では1.1万円となりました。グルメに対しては、男性シニアのほうが高い金額を費やしていることがわかりました。
■孫のために最近1年間で使った金額の平均は131,334円、昨年調査より3,065円増加!
次に、シニアが孫のために使ったお金について聞きました。孫がいるシニア(337名)に、この1年間で、孫のためにどのようなことにお金を使ったか聞いたところ、1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」(78.3%)、2位「一緒に外食」(47.8%)、3位「おもちゃ・ゲーム」(38.3%)、4位「本・絵本」(27.3%)、5位「一緒に旅行・レジャー」(25.8%)となりました。
男女別にみると、「一緒に外食」(男性40.3%、女性53.4%)や「衣類などファッション用品」(男性18.1%、女性30.6%)では、女性のほうが10ポイント以上高くなりました。孫に美味しいものを食べさせたり、新しい洋服を買い与えたりすることに出費している“ばあば”が多いようです。
また、この1年間で、孫のための出費をしたシニア(311名)に、孫のために使った金額を聞いたところ、「5万円~10万円未満」(22.5%)や「3万円~5万円未満」(18.3%)に回答が集まり、平均金額は131,334円となりました。
平均金額を昨年の調査結果と比較すると、2018年128,269円→2019年131,334円となり、今年は昨年と比べて3,065円高い金額となりました。孫のことを思うと、ついつい財布の紐が緩くなってしまうのかもしれないですね。
■シニアのスマホ利用目的 1位「メール」2位「通話」3位「インターネット検索」
続いて、スマートフォンを利用しているシニア(693名)に、日頃、スマートフォンで行っていることを聞いたところ、1位「メール」(84.3%)、2位「通話」(80.8%)、3位「インターネット検索」(66.4%)、4位「ニュース閲覧」(59.3%)、5位「天気予報チェック」(56.9%)となりました。
男女別にみると、「電卓」(男性36.3%、女性49.4%)や「時間確認(時計代わり)」(男性31.0%、女性46.3%)では、女性のほうが10ポイント以上高くなりました。女性シニアには、電卓や腕時計などの代わりに、スマートフォンを利用している人が少なくないようです。
また、昨年の調査結果と比較すると、「地図をみる」は2018年46.5%→2019年55.3%と、8.8ポイントの上昇となりました。目的地の場所を調べるときなどに、スマートフォンの地図アプリを利用するシニアは増えているようです。
■シニアのお出かけ時の移動手段 「自家用車」が6割半
全回答者(1,000名)に、お出かけの際、どのような移動手段を使うことが多いか聞いたところ、1位「自家用車」(65.0%)、2位「電車」(44.8%)、3位「徒歩」(43.5%)となりました。シニアの多くが、自家用車をお出かけのための大切な足として利用していることがうかがえます。
男女別にみると、「自家用車」(男性71.2%、女性58.8%)は男性のほうが12.4ポイント高くなりました。外出時に自家用車を使うのは、女性より男性に多いことがわかりました。また、「自転車」(男性25.8%、女性36.0%)は女性のほうが10.2ポイント高くなりました。
■シニアの自動車運転免許保有状況 「現在持っている」82%、「既に自主返納した」3%
次に、自動車運転免許の保有状況や、今後の運転継続予想を聞きました。まず、全回答者(1,000名)に、自動車運転免許を持っているか聞いたところ、「現在持っている」は81.5%、「既に自主返納した」は2.9%となりました。
年代別にみると、「既に自主返納した」は50代0.8%、60代1.6%、70代8.4%となりました。70代では他の年代と比べて自主返納率は高くなりましたが、最も高くなった70代でも1 割未満という結果でした。普段の生活で自家用車を使って移動することが多いシニアの場合、自動車運転免許の自主返納になかなか踏み切れないケースがあるのかもしれません。
また、現在自動車運転免許を持っているシニア(815名)に、自身が何歳ごろまで運転を続けると思うか聞いたところ、いずれの年代でも「70代まで」(50代40.8%、60代51.0%、70代39.2%)が最も高くなったほか、「80代以上」(50代7.0%、60代11.6%、70代32.7%)にも回答が集まり、70代のシニアでは3人に1人が80歳以降も運転を続けたいと回答しました。
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いかがでしたか? 日々の楽しみや孫への出費の潤沢さが伺えました。またそれぞれの回答に反映されている価値観に男女差があることが見てとれましたね。
「シニアの生活意識調査」
調査期間:2019年7月30日~7月31日
対象者:全国のシニア(50歳~79歳)の男女
方法:インターネットリサーチ
調査協力会社:ネットエイジア株式会社 (1,000名の有効サンプルの集計結果)
注:本調査レポートの百分率表示は小数点第2 位で四捨五入の丸め計算を行っているため、合計しても100%とならない 場合がございます。
また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n 数を合計しても全体と一致しないことがございます。