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走る家「モーターホーム」の失敗しない選び方ポイント6つ【魅惑のモーターホーム 第2回】

写真・文/柳澤史樹

モータホームは、家としての居住機能を誇る「家車」。前回の記事では、好きが高じて、なんとご自身のブランド「B.C.ヴァーノン」を開発、輸入し日本に普及してきた“Mr.モーターホーム”の戸川聰さんの半生をご紹介しました。

今日2回目は、その戸川さんからモーターホームの選び方のコツについて伺います。

「Mr.モーターホーム」戸川聰さん

日本では通常このタイプの家車は「キャンピングカー」と呼ばれていますよね。私もずっとそう呼んでいたのですが、戸川さんは両者の違いについてこう語ります。

「キャンピングカーは短い日程のキャンプを楽しむための移動泊対応のもので、普段使いもできる1ボックスをベースに改造されたものが大半を占めます。一方モーターホームは、専用シャシーに架装され、ツーリングキャンプをはじめ長期滞在や移動オフィスなど活用できる、居住性を最重視した多機能性をもったクルマなのです。」

居心地のよいB.C.ヴァーノン19LEの室内

歴史を紐解いてみると、アメリカでは第二次大戦前後は映画などでもよく見る牽引式のトレーラータイプが主流だったそうですが、1960年代半ば、メーカーが自走式のモーターホームの販売キャンペーンを大々的に展開。それと並行して、新リゾート法が改正され、全国の高速道路網や国立公園の整備、安全で衛生的なRVパークの設備充実が行われると、モーターホームライフはそれまでのキャンプだけでなく、リタイア後の夫婦のライフスタイルとしても浸透していきました。

「モーターホームは、そのような文化的背景から生まれたことにより、キャンピングカーと分けて考えるもの」というのが、戸川さんの定義なのだそうです。

では早速、今日のメインテーマである「モーターホームの失敗しない選び方」を教えていただきましょう。満足できる1台を見つけるための6つのポイントです。

■ポイント1:人数構成

戸川さんは、まず頭に描いてほしいのが、モーターホームを常に活用する人数構成であると話します。家を購入する時に、家族構成によって広さや間取りを考えるのと同じように、人数構成に基づいてフロアプランを考えたほうがいいそうです。

モーターホームには、ダイニングとリビングが兼用になっているものや、ダイニング・リビング・ベッドルームが独立したフルラインというものがありますが、広さによってクルマの大きさも変わってきますので、人数構成と目的にあったものを選ぶ必要があるのです。

縦に寝るゆとりのバンクベッド  L2100×w2200mm

■ポイント2:室内カラーコーディネート

これも家選びと同様です。雨の多い日本では、出先で1日中モーターホームのなかで過ごすことも想定されます。そんなときでも、目に優しいカラーでコーディネートされた室内であれば、長時間いてもリラックスできます。

モーターホームは「家」ですから、長期間使うことを想定すると、カラーリングというポイントは確かに重要ですね。

居心地のよいB.C.ヴァーノン19LEの室内

■ポイント3:水周り&電気周り

車内で生活をすることを想定すると、とても大事な要素が水と電気。奥様にもしっかりチェックしてほしいポイントです。

特に大事なのは清水タンクと排水タンクの容量。これは快適なモーターホームライフの最重要項目です。ぜひチェックしてください。

トイレのドアの厚さや手すりなどもチェック

■4:収納スペース

これも家選びの際に、奥様にとって気になるポイントだと思います。室内ばかりでなく、外部収納もどれくらいの容量があるか、主婦目線でしっかりチェックしてもらってください。

家と同じで、収納は多ければ多いほど使いやすいものです。特に扉が多く、中が間仕切りされていない棚が多いとベストです。また仕切りは納めるものに合わせて、ユーザーによってDIYするのも楽しみの一つですね。

エントランス シューズスペースと右外部収納庫

このモデルの左外部貫通収納庫 総容量780L

■ポイント5:室内の安全性

「走る家」であるモーターホーム。走行中にトイレへ室内移動する際などの安全性も、細かくチェックしてみましょう。

机の角がぶつかっても危なくないように、角が丸く面取りされているかどうか、照明器具などが突起になっていないかどうかなど、車内で動くことを想定してのチェックは、家よりも念入りに行ったほうがよさそう。

キッチンは特に奥様のチェックが重要

■ポイント6:クルマの性能

意外だったのですが、戸川さんはあえて「車自体の性能は最後の最後でもいい」とおっしゃいます。もちろん大事ではあるのですが、モーターホームを選ぶときには、車としての性能よりも、快適な居住性のほうを重視するのが大事だということなんですね。

*  *  *

さて、走る家「モーターホーム」の失敗しない選び方6つのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。モーターホームを探してみよう、と思われている方は、おそらく情報誌などで価格に大きな差があることにも気が付かれたかと思います。

上記のようなポイントを細かく見ていくと、室内装の材質、耐久性、さらに目に見えないハウス部分の剛性や、錆のこないパーツの使用、FRP(強化プラスチック)ひとつとっても違いがあることが分かってきます。まさにモーターホーム選びは家選びと同じなんですね。

長い年月を共にするパートナーですから、みなさんもしっかりチェックして満足の一台を見つけてみてください。

写真・文/柳澤史樹
フリーライター/ 自分史アドバイザー。歴史を楽しむ情報サイトや企業ファンサイトのマネージメント、ビジネスコンセプトやコピーの執筆、多数の著名人取材などの他、現在は一般社団法人 自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザーとして、個人の軌跡を残す「自分史」を活動の軸とする。2016年暮れ、地元横浜から相模原市緑区へ引越し、農的暮らしと執筆生活の両立へシフトチェンジ中。

【参考リンク】

「トレックス・ガーデン」オフィシャルサイト
http://trexgarden.info

T.A.S(トレール・アドベンチャー・スピリッツ)
http://club-tas.com/index.html

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