新着記事

戦国の光と影~前田利家のライバル・佐々成政の悲話【にっぽん歴史夜話6】

 文/砂原浩太朗(小説家)武田信玄と上杉謙信、宮本武蔵と佐々木小次郎など、歴史上には…

【夕刊サライ/福澤朗】講演後のビールとつまみが最高!(福澤朗の美味・料理コラム 第7回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。金…

もし有名高校の野球ユニフォームの文字がこんなだったら…【イシグロ妄想研究所 vol.6】

構想・文・イラスト/石黒謙吾(分類王)画像作成/澤田洋佑高校野球、甲子園の100…

作家・田中英光が自殺前に遺書を書いた太宰治の本【文士の逸品No.29】

◎No.29:田中英光の本文/矢島裕紀彦東京・駒場の日本近代文学館に蔵される…

『半分、青い。』ロケ地の“昭和レトロの町”で話題! 岐阜県“東美濃”へ出かけませんか?【シリーズ東美濃の魅力その3】[PR]

素朴な味わいで「うんま!」(うまい!)と人気を集める五平餅や、日本三大山城に数えられる岩村城などがあ…

【夕刊サライ/パラダイス山元】デンマーク:ヨーロッパ大陸最北端の岬で“餃子石”を拾い集める(パラダイス山元の旅行コラム 第7回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。木曜日…

おいしさ倍増!覚えておきたいビールの「ペアリング」3つのコツ

文/鈴木拓也ワインと相性のいい料理を組み合わせる「ペアリング」(マリアージュとも)が…

一生聞かないレコードを「箱買い」してしまう病【オーディオ小僧のアナログ日誌 第20回】

文・絵/牧野良幸ずっと「箱買い」が止まらない。「箱買い」とは箱入りのアナログ…

【夕刊サライ/横山剣】「BMW2002」 過ぎ去った“彼女”と“あのときの想い出”をもう一度(横山剣のクルマコラム 第3回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。水…

意外な由来!「江戸前」という言葉はウナギから生まれた【食いしん坊の作法 第6回】

文/山本益博「江戸前のにぎりずし」という言葉が人口に膾炙されていて、「江戸前」という…

サライ最新号

ピックアップ記事

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

暮らし

オフグリッドで家まるごと自給エネルギー!サトウチカさん宅を見に行く【少しずつ始める田舎暮らし 第7回】

写真・文/柳澤史樹

初夏の訪れを日々の花や草木の成長に感じる毎日。それでもまだ夜は日によって薄手のセーターがいる神奈川県は津久井エリアです。

そんな寒がりの私にとってエネルギーはとても重要な問題。2011年の震災以降、エネルギーの自給について考えはじめた我が家では、小型のソーラーパネルと蓄電池を購入、携帯の充電や非常用に使うようになりました。

しかしもし可能なら、家一軒、丸ごと再生可能エネルギーにできたらすばらしい。

そんなことを考えるなか、同じく震災をきっかけに、神奈川県横浜市に電気を自給できる「オフグリッドハウス」を建て、そこでの暮らしを送っているサトウチカさんの見学ツアーに参加してきました。

チカさんは、その暮らしを女性週刊誌のweb版に長期連載したり、日本中に招かれて講演したりと引っ張りだこ。そのチャーミングなルックスと、凛とした「女神キャラ」で、女性を中心に大人気の“オフグリッドの伝道師”です。

自家製の再生可能エネルギーで果たして本当に自給できるのか? どうぞご覧ください。

■価値観を変えた東日本大震災がきっかけ

チカさんが電気の供給を受けない「オフグリッド」の暮らしに入ったきっかけは、2011年の東日本大震災。その10カ月前に、結婚を機に購入したばかりの新築マンションに住んでいたチカさん、当時は都内で働いていて、その日は電車が止まってしまい3時間歩いて帰ることになったそうです。

自宅エリアは停電、マンションのエレベーターが使えず、階段を上りやっとの思いで部屋に着くも、今度は照明もエアコンも何もつかない!

電気がダメでもガスは生きているはずだと思って「そうだ、お風呂に入ろう!」と思い立つも、給湯装置が電気で動くために使えず断念。

電気に頼り切った人間の生活の脆さを痛いほど実感し、お金やいのちなどに対する自身の価値観が変容したチカさんは、そのマンションを売り、一念発起で横浜市に現在のオフグリッドハウスを新築、2014年9月からいまの暮らしを始めたのだそうです。

軒先に設置した太陽熱パネル温水器

電気はこのバッテリーに蓄電される

緑が多いですが、駅近の住宅地です

ご自宅の屋根には8枚のソーラーパネルを設置し、発電した電気を蓄電。軒先に設置した200リットルタンク付きの太陽熱温水器と少しのガスで温水供給もカバーします。雨でも曇りでも発電し、引っ越して以来停電はないそうです。

さらに「家に電線が繋がっていないのが、こんなに開放感を感じるものなのか!」という新鮮な驚きがありました。家を建てるとき、電線を引くために庭先に電柱を立てたくなかったというのも、この暮らしに移る大きな理由のひとつでもあったそうです。

さて、外で説明を受けたあとは、ご自宅のお部屋に移動してお話のつづきを伺いました。

*  *  *

そもそもの「オフグリッド」の意味は「オフ=切る」「グリッド=送電網」。つまり電力会社に頼らず、電気を自給する生活のことです。

一般的に、ソーラーパネルによる家庭での太陽光発電システムは、余った電気を売る「売電」の利益で設備費を賄うのですが、そもそも電力会社との売電契約をしていないサトウ家。発電量の多い季節などは「電気富豪(チカさん談)」になり、クーラーを使っても使い切れないそうです。

その経験を通じて「お日様リズムの晴耕雨読な暮らし」「電気自体は便利で悪いものではない。作り方と使い方次第なんだ」と、考えも生活も変わったのだとか。

お話しはその後、基礎的な電気の知識や、電気代節約のテクニックなど、お役立ちの知識を経て、生活に重要な「調理」に移ります。

チカさんは、太陽光ではなく太陽熱を活用した「ソーラークッカー」でつくるお日様レシピをWeb連載で紹介しており、それが大人気だそうです。

ソーラークッカー「エコ作」くん

お話のあいだに、彼女が紹介しているソーラークッカー「エコ作くん」で外に出しておいたお芋ができあがり、試食してみることになりました。

このエコ作くん、水が500cc入り、晴れた日は約30分ほどで沸騰するほどの性能。ここに切ったお芋を入れて「蒸し焼き芋」を作ってくれたのです。

さて、できあがりはいかがでしょうか?

ウマい! 中までしっかりと熱が入ったお芋のやさしい甘さが口の中一杯にひろがり、メンバー全員から驚きの声があがりました。

しかもこれ、水も何も入れずに、芋を切って入れただけ。お芋の水分でこんなふうにちょうどよく蒸されるのだそうです。

さらにエコ作くんで作ったお湯もいただくと、ガスで沸かしたお湯とは全く異なる優しく、しかししっかりとおひさまのエネルギーを充填したおいしいお湯でした。

こればかりは体験してもらわないと伝わらないのですが、私らはその場で購入を決定したほどといえば、その価値を少しは分かっていただけるかと思います。

大容量の本格的ソーラークッカーはアメリカ製

このソーラークッカーは各国が優れたものを出していますが、高価なのが玉にキズ。その点この「エコ作くん」は値段も手頃で、ソーラークッキングの入門には最適だと思います。ご興味ある方はぜひチカさんのサイト(http://amaterasu.life/)をチェックしてみてください。

■「分け合う」がこれからの生き方

チカさんは最後に「人間が理にかなった生き方をしていれば、自然は食べるものもエネルギーも余るように創造してくれる。それを分け合える社会になってほしいです。」と語りました。

彼女の明るく、優しく、でも凛とした言葉に、私たちが一番最初に買ったソーラー扇風機が廻ったときの喜び、電池が切れて止まりそうになる機械を愛おしく感じた驚き、自然を友人らと分け合い生きていることの豊かさや快適さを感じ、胸がジーンとなりました。

最初から家のエネルギーを全部変えるのは大変かもしれません。しかしこの「分け合う」生き方の心地よさに気がついた人から、エネルギーについて考え、できるところから変えていくことで、もっと気持ちのいい社会になるはず。

ぜひみなさんも、オフグリッドライフに向けて、できることからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

【参考リンク】
「サトウさん家の オフグリッドで暮らす知恵」
https://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/offgrid/?rf=1 

「アマテラス〜太陽で料理する楽しい美味しい暮らし〜」
http://amaterasu.life/

写真・文/柳澤史樹
フリーライター/ 自分史アドバイザー。歴史を楽しむ情報サイトや企業ファンサイトのマネージメント、ビジネスコンセプトやコピーの執筆、多数の著名人取材などの他、現在は一般社団法人 自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザーとして、個人の軌跡を残す「自分史」を活動の軸とする。2016年暮れ、地元横浜から相模原市緑区へ引越し、農的暮らしと執筆生活の両立へシフトチェンジ中。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 背筋を伸ばして颯爽と暮らすためにホテルライクな家にする【人生後半…
  2. 趣味を楽しめ、いつでも人を呼べる家にする【人生後半を楽しむリフォ…
  3. アンティークと暮らす家の白いアイランドキッチン【余生を楽しむ住ま…
  4. 長雨の夏も終わり、実りの秋へ【少しずつ始める田舎暮らし 最終回】…
  5. 築100年以上の古民家をカフェ兼住まいに大改装【余生を楽しむ住ま…
PAGE TOP