人との交流が増えれば増えるほど、連絡先は増えていくものです。最近は、パソコンやスマートフォン、タブレットといったさまざまな種類の機器を使うことは一般的になりました。さらには、スマートフォンでも仕事などで何台も端末を使う必要があるというケースもあるかもしれません。さまざまな端末で個別に連絡先を登録することになりますが、端末をまたがった連絡先の整理が重要になってきます。

そんな時、Googleの「Google コンタクト」という電話帳サービスが便利です。連絡先の同期・バックアップの機能が提供されているので、端末が複数あっても、それぞれの連絡先データを統合できます。

この記事では、「Google コンタクト」の基本的な使い方やGmail・Google カレンダーの連携方法についても解説。

目次
Googleの連絡先について
Googleの連絡先の基本的操作
Googleの連絡先とGmail・Google カレンダーの連携
連絡先の同期について
最後に

Googleの連絡先について

「Google コンタクト」とは、Googleの電話帳サービスのこと。名前やメールアドレスといった連絡先を管理することができます。ラベリングによる連絡先のグループ化、連絡先のバックアップ・同期、連絡先のインポートなど、機能は豊富です。

「Google コンタクト」と呼びますが、ブラウザやAndroid・iPhoneのアプリには「連絡先」「連絡帳」という名称で表示されています。

Googleの連絡先の基本的操作

「Google コンタクト」の基本的操作について解説します。

連絡先の作成

「Google コンタクト(https://contacts.google.com/)」を開いたら、画面左上にある「連絡先を作成」から、連絡先を作成・登録します。そして、名前や電話番号、メールアドレスなどを入力。

なお、連絡帳には登録していないけれど、メールなどでやりとりがあり、連絡帳に登録したいユーザーがいるかもしれません。そのようなユーザーは、「Google コンタクト」の一覧画面で「よく使う連絡先」か「その他の連絡先」に表示されることがあります。

登録されていないユーザーは、マウスのポインターを当てると、人のアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすることで、未登録ユーザーを連絡帳に登録できるのです。

連絡先一覧での操作

連絡先一覧では、表示間隔を変更できます。一覧ヘッダーの右端に、縦の三点リーダーがあり、「表示間隔」から「標準」か「最小」かを選択。「最小」にすると、一行が小さく見えます。

「最小」の表示。細くなる

また、重要な連絡先を常に一覧に表示させたい場合は、各連絡先の右端にある星マークを有効にすることで、「お気に入り」として、一覧に常に表示しておくことができます。

星マークをチェックして「お気に入り」に登録
「お気に入り」は上に表示される

Googleの連絡先とGmail・Google カレンダーの連携

「Google コンタクト」の便利な機能が、Gmail・Google カレンダーと連携ができるという点です。

はじめに、Gmailとの連携について解説します。「Google コンタクト」では、ラベルを作ることで連絡先をグループ化することができます。そして、Gmailでメールを作成する際、宛先にラベル名を入力するだけで、そこに所属するメンバー全員を宛先に含めることが可能になります。

ラベルの一覧
ラベルでグループに分ける

例えば、「ABC株式会社」というラベルを作成し、そこにAさん・Bさん・Cさんをメンバーにします。そして、Gmailで新規メール作成時に宛先に「ABC株式会社」と入力するだけで、宛先にAさん・Bさん・Cさんが一度に入力されるのです。これによって、個別にメールアドレスを入力する手間が省けるだけではなく、ユーザーをグループに入れておくことで入力漏れも防げるでしょう。

次に、Google カレンダーとの連携についても解説します。Google カレンダーで予定を作成する時、複数人で予定を組むことはよくあるでしょう。スケジュール作成で、予定を共有する人を選ぶことになりますが、ラベリングによって簡単に複数人を予定に入れることができます。

例えば、連絡先に「開発部」というラベルを作成します。そして、「開発部」に属すユーザーを設定。その後、Google カレンダーで会議の予定を作る時に、メンバー追加欄に「開発部」と入力するだけで、「開発部」に所属する連絡先が一度に参加メンバーとして登録されるので、参加者全員の予定に会議を設定できます。

他にも、「Google コンタクト」の各連絡先には「最近の交流」という項目があります。ここでは連絡先を軸にして、自分とその連絡先との間にどのようなやりとり(カレンダー、メール、共有ファイル等)があったのかを確認できます。これにより、Google カレンダーやGmailの中で検索する時間が短縮できるでしょう。

「Google コンタクト」の中で、やりとりを探したいユーザーを検索・選択。すると、画面の右下に「最近の交流」という項目があります。

「最近の交流」のタイムラインを見てみると、そのユーザーとのメールのやりとり・カレンダーでのやりとりなどが時系列に表示されています。任意のやりとりをクリックすると、そのメールやカレンダー上の予定にジャンプすることが可能です。

また、そのユーザーとファイルを共有している場合、「最近の交流」の下に「共有ファイル」というメニューが出てきます。それをクリックすると、共有しているファイルにアクセスできます。

この機能によって、Gmail・Google カレンダーからではなく、ユーザーを軸にして、最近のやりとりや共有ファイルを探すことができるのです。

連絡先の同期について

スマートフォンで連絡先の同期を有効にしておくことで、複数の端末があったとしても、「Google コンタクト」で統合的に連絡先を管理することが可能です。非常時の復元にも役に立つでしょう。

連絡先を同期できない場合、スマートフォンでの設定が無効になっている可能性があるので、次の手順を試してみてください。Androidを例に解説します。

最初に、Androidの「設定」アプリを立ち上げます。そして、「Google」をタップ(端末によっては、デザインが異なる場合あり)。メニューにある「Google アプリの設定」→「Google コンタクトの同期」と遷移。

電話帳の同期を設定する画面にて、「同期ステータス」を選択。そして、「自動同期」をオンにします。これによって、Googleにある連絡先が端末と同期します。

「デバイスの連絡先も同期」もオンにしておきます。オンにする時、バックアップするGoogle アカウントを選び、バックアップは有効化。「同期ステータス」も「デバイスの連絡先も同期」も両方有効にしておくといいでしょう。同期したくない場合、無効にしてください。

最後に

「Google コンタクト」で連絡先を管理することで、GmailやGoogle カレンダーでの特定のユーザーとのやりとりを効率的に見つけることが可能になります。また、ラベリングや端末をまたいだ同期など、便利な機能もたくさんあります。

この記事を参考に、「Google コンタクト」を活用して、複数デバイスでの連絡先を上手に管理しましょう。

●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。

 

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