普段の暮らしの中で、忘れないためや気になったことをメモに記録することは、多くの人にとってよくあることでしょう。そして今や、さまざまな機能を持つメモのアプリがたくさんリリースされています。

この記事で紹介するGoogle Keep(キープ)は、世に多く出回るメモサービスの一つ。画像や音声のメモへの添付、リマインドの設定、メモの背景の設定など、豊富な機能が提供されています。使い方次第では、メモにとどまらない使い方も可能です。 この記事では、Google Keepの代表的な操作方法から便利な使い方までを解説していきます。

目次
そもそもGoogle Keepとは?
メモの作成
メモの整理
他人との共有
最後に

そもそもGoogle Keepとは?

Google Keepとは、Googleが提供しているメモアプリ・サービスのこと。クラウド上にメモのデータが保存されるので、WindowsやMacといったパソコンやiPhoneやAndroidといったスマートフォン(以下、スマホ)からでも端末をまたいでアクセスできます。

メモは、画像データ(撮影した写真や描画した図など)や音声データにも対応しています。メモのアーカイブや検索ができるのも便利な点です。Google ChromeのChrome アプリ(拡張機能の一種)としてのGoogle Keepは2021年にサポートが終了し(https://support.google.com/keep/answer/10183819?hl=ja)、Web版に移行しました。Google Keep自体のサービス終了というわけではありません。ブラウザやアプリからは普通に使うことができます。

メモの作成

Google Keepの基本的な使い方について、まずメモの作成について説明します。この記事ではスマホ(Android)を例に解説しますが、iPhoneでもほとんど変わりません。パソコンでウェブから使う時も基本的に同じですが、パソコンの場合、Google Keepから写真を撮影するカメラ機能を呼び出せなかったり、Google Keepから録音する機能を呼び出せなかったり、一部の機能に制限があります。

新規作成

Google Keepを起動後、画面の下に「+」ボタンがあるので、ここから新規のメモを作成します。ボタンのタップ後、タイトルと内容を記載すると自動的に保存され、わざわざ保存するボタンを押す必要がありません。何も記載しなければ、メモは作成されないままです。

画像や音声データの添付

メモを作成したら、次はファイルを添付してみましょう。

作成済みのメモに画像を追加する時は、メモをタップして画面下にある「+」を選びます。そして、端末にある画像やGoogle フォトにある写真などを添付したい時は「画像を追加」を選択、その場でスマホのカメラを使って写真を撮って添付したい時は「写真を撮影」を選択します。

添付された画像は、そのメモの一番上に表示されます。画像の拡大表示も可能です。パソコンからは、印刷(PDFに変換)という形で添付画像をダウンロードすることができます。

パソコンでメモの画像を拡大後、画面右上の印刷アイコンからPDF変換してダウンロード可能。

音声データも添付することが可能です。「録音」という項目があるので、そこからマイクを起動して、音声を録音することができます。長い内容を録音する場合は、別の録音アプリなどを使った方がいいかもしれません。

チェックボックスの導入

メモ内部にチェックボックスを作って、一覧にすることもできます。メモ編集画面で、「チェックボックス」を選びましょう。新規にリストの項目を追加する時は「リストアイテム」を押してください。

あらかじめリスト形式のテキストデータを貼り付けると、Google Keepが検知して、自動的にチェックボックスを生成。手動でチェックボックスを作る手間が省けます。

項目の左側の欄にチェックを付けると、下に移動して打ち消し線が引かれて、色が灰色に変色。その項目が終わったということを認識できるので、タスク管理などに役立ちそうです。

また、チェックボックスを解除して、普通のテキストにすることも可能です。普通のテキストにしたものを再び、チェックボックスとしての表示に戻すこともできます。この場合、タイトル「買い物」の右端に縦の三点リーダーがあるので、そこから「チェックボックスを表示しない」を選ぶと、リスト形式ではない普通のテキストに変換されます。

メモの整理

メモを作成したら、次はメモの整理について見ていきましょう。ラベルでの仕分けやアーカイブに保存する方法があります。

ラベル

ホーム画面で、画面左上のハンバーガーメニューから「新しいラベルを作成」を選択します。そして、「仕事」「遊び」「食事」などといった名前を設定し、ラベルを作成。

ラベルが作成できたら、そのラベルを適用させたいメモを選びます。メモを長押しすると、選択された状態に。それから画面の上にあるラベルのアイコンを選び、適用させたいラベルを選びましょう。

ラベルを適用後、メモの下部にラベルがついているのを確認できます。これで、メモを検索する時にもスムーズに見つけることが可能になります。

アーカイブ

必要がなくなっても、一応残しておきたいメモがあるかもしれません。そんな時は、アーカイブ機能を使いましょう。アーカイブすることで、メモの一覧画面には表示されなくなりますが、メモ自体は削除されることなく、アーカイブとして保存されます。

ラベルを付ける時と同じようにメモ一覧で、アーカイブしたいメモを選択します。そして、選択時に表示されるツールバーの右端にある縦の三点リーダーから「アーカイブ」を選びましょう。すると、そのメモはアーカイブに保存されます。これで、アーカイブ画面で、アーカイブしたメモを確認できるようになります。

アーカイブを解除したい時は、アーカイブにしたときと同じように選択して、選択時に表示されるツールバーの右端にある縦の三点リーダーから「アーカイブ解除」を選びます。

削除

メモを削除したい時は、削除したいメモを長押しします。そして、選択時に表示されるツールバーの右端にある縦の三点リーダーから「削除」をタップで完了です。メモの一覧からそのメモが消えたことを確認できるでしょう。

削除されたメモは、その場で完全に消去されるわけではありません。いったんゴミ箱に移され、7日後に完全に削除されます。完全に消去されるまでは、復元可能。復元したい時は、復元したいメモを長押しして、選択。選択中に表示される画面右上の時計アイコンを押すと、復元されてメモの一覧に表示されるようになります。

他人との共有

メモは他人と共有できます。共有したいメモを開き、画面右下の縦の三点リーダーから「共同編集者」をタップ。共有したい相手を選んで、保存すると、共同編集者に選ばれたユーザーに、共同編集できることを伝えるメールが届くので、そのメールにあるリンクから編集できるようになります。

指定された人物だけが閲覧・編集できるので、他人に見られるといった危険性は基本的にないと言えるでしょう。

最後に

Google Keepは、シンプルなインターフェースでありながら、機能が豊富で直感的に使用することができます。うまく使いこなせば、単なるメモだけではなく、タスクの管理などにも使えるでしょう。

●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。

 

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