“コピペ”のショートカットキーが分からない大学生は4割も存在!?
一方、ZoomなどのWeb会議システムの習熟度は7割程度

マンガ形式のDX人材育成サービス「MENTER(https://menter.jp/)」を提供するWHITE株式会社(https://wht.co.jp/)は、大学生519名を対象に「ITリテラシー実態調査」を実施しました。コロナ禍で教育現場においてもDX化が進行する中、当事者達のITリテラシーやPCスキルの実態がどのようなものかを明らかにしつつ、その背景を解説します。

自分専用のノートPCを持っている人は8割。使用OSはWindowsが8割、Macは4人に1人(24.0%)

現在、大学生の519名を対象に、PCの保有状況について尋ねたところ「自分専用のノートPCを持っている」(83.0%)が最も多く、次いで「自分専用のデスクトップPCを持っている」が12.7%となり、ほとんど学生が自分専用のPCを持っている状況でした。一方、5.8%の学生がいずれも持っていないと回答しています。

また、保有しているPCのOSについても尋ねたところ、「Windows」(80.1%)が最多となり、「Mac」(24.0%)は4人に1人が使っている結果となりました。

ブラインドタッチが「できる」と回答した人は半数超(53.9%)いる一方、「全くできない」人は1割。マウスの使用度は約6割にとどまる結果に

続いて、パソコン操作の基本スキルであるブラインドタッチに関する習熟度を尋ねたところ、「できる」(17.7%)、「まあまあできる」(36.2%)となり、半数近くがある程度、習熟している結果になりました。その一方で「全くできない」(12.7%)と回答する人も1割程度存在するなど、スマホネイティブ世代であることを表す状況とも言えます。

さらに、マウスについての使用度合いについても尋ねたところ、「よく使っている」(31.0%)、「たまに使っている」(32.2%)と約6割にとどまり、「ほとんど使ったことがない」(29.9%)、「使ったことがない」(6.9%)になるなど、ノートPCやデスクトップPCの保有率は高いものの、マウスの使用度がそれには比例しないことが明らかになりました。

WordやExcelなどのパソコンスキルに自信のない人は約4割

社会人になってから最も使うことになるであろうWord、Excel、PowerPointといったパソコンスキルの習熟度について尋ねたところ、「できる」(13.1%)、「まあまあできる」(48.7%)と約6割が“できる”と回答しました。
一方で「あまりできない」(34.3%)、「できない」(3.9%)というように自信のない人も一定数存在しており、入社後いかにスピーディにこれらのスキルを習得できるかが人事担当者や所属先の社員にとっても重要なポイントになりそうです。

コロナ禍で普及した“Web会議システム”は7割近くが「できる」と回答。一方、SlackやTeamsなどの“チャットツール”の習熟度は4割程度

コロナ禍において大学生活でも一般的になったZoomやmeetなどの“Web会議システム”の習熟度について尋ねたところ、「できる」(19.1%)、「まあまあできる」(51.4%)と7割近くができると回答し、今回の調査の中で最も高い習熟度であることがわかりました。

一方、SlackやTeamsといったビジネスシーンには浸透している“チャットツール”に関しては、「できる」(14.3%)、「まあまあできる」(32.0%)と、その他のITリテラシー・スキルと比較して習熟度が低い傾向が見られました。大学と会社が必ずしも同じようなコミュニケーション環境ではないとも言えるでしょう。

パソコン上の“フォルダー”や“階層構造”については約半数が理解している

入社後にチームで業務を遂行する上で必須になってくるパソコン上のフォルダーやその階層構造についてどこまで理解しているか尋ねたところ、「よく理解している」(13.5%)、「まあまあ理解している」(38.7%)と約半数が理解していると回答する一方、「理解してない」(34.9%)人も多く存在する結果となりました。

コピー&ペーストのショートカットキーを知らない人がそれぞれ4割近く存在。
主要なショートカットキーを全く知らない人は2割もいることが明らかに!?

最後にいくつかのショートカットキーを提示した上で知っていたものを選んでもらったところ、「Ctrl+C→選択した項目をコピー」(62.6%)、「Ctrl+V→選択した項目を貼り付け」(59.2%)といった“コピペ”が2大人気となりましたが、それぞれ4割が知らないという事実も明らかになりました。また、その他にも主要なショートカット事例を提示したものの、そのいずれも知らないという人が2割もおり、実用的なITスキルの知識はまだまだ高くないと言えそうです。

WHITE株式会社 代表取締役 横山の解説コメント

実は本調査は、とある大学関係者より「大学生も案外パソコン使えないんですよ」というお話を伺ったことがキッカケになっています。

「大学生はスマホ慣れしていますが、スマホにはマウスがないので……」
「スマホとWindowsでフォルダーの概念が違うのでダウンロードファイルがどこに保管されるかわからない学生も……」

そんなエピソードを受け、実態を知りたいと考え調査を実施した次第です。

わたしの見解としては、パソコン(Windows)の使い方を適切に学ぶチャンスは、現在の大学においてもまだまだ十分ではないためこのような結果になったと感じています。実際に、企業の若手層からも基本的なPCスキルに関するトレーニング機会を求める声は強く、また受講満足度も高い結果となっています。(弊社のDX人材育成サービス「MENTER」 の受講者アンケートを参考)

企業の教育担当者とっては、「若者なら当然PCぐらい使える」と考えるのではなく、この先20年、30年活かすことのできる基本的PCスキルに投資することは、非常に投資対効果の高い教育投資だと感じます。また、大学関係者にとっては、PCスキル、ITリテラシーの高い学生を育成することでより就職率を高めることができると考えます。

■ 調査データについて
調査名称:大学生のITリテラシー実態調査
調査機関:Fastask
調査対象:全国の大学生
調査方法: インターネットリサーチ
調査期間:2023年10月27日〜2023年11月1日
有効回答数:519件

※調査データ:「MENTER調べ」

 

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