今やインターネット検索エンジンの代表格として圧倒的な存在になったGoogle。「Google」についてある程度知識はあっても、「Google」という名前の由来については知らない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、そんなGoogleの名前の由来や競合他社の名前の由来についても解説します。

目次
そもそもGoogleとは?
「Google」という会社名の由来について
主要IT企業の社名の由来について
最後に

そもそもGoogleとは?

既に名の知れたGoogleですが、改めてその会社概要について簡単に説明しましょう。

創業は1998年。本社(Googleplex)は、アメリカのカリフォルニア州マウンテンビューにあります。公式サイト(https://about.google/intl/ALL_jp/our-story/)によると、2023年1月時点で世界50か国に6万人以上の従業員を抱えているとか。日本にも支社があります。多数の有名なIT企業が集まる渋谷に、2019年から新しいオフィスを構えたというニュースが話題になりました。

また、数十億人の規模で世界中のユーザーにGoogle 検索やYouTube、Gmailといった多くのプロダクトを提供しています。それらのサービスを維持するには、巨大なデータセンターが不可欠であり、アメリカ本土や欧州などに複数のデータセンターを保有。日本の千葉県印西市にも2023年中に新しいデータセンターを開業予定です。

創業者はラリー・ペイジ(Larry Page)とセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)。1998年9月7日に創業しましたが、創業の1年前には既に「バックラブ」というウェブサイトのランク付けを行う検索エンジンの開発に成功していました。この「バックラブ」はまもなく「Google」と改名されることになります。

「Google」という会社名の由来について

共同創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが開発した検索エンジンは当初「バックラブ(背中のマッサージという意味)」という名称でしたが、変更されることになりました。

そこで登場したのが、数字の単位である「googol(グーゴル)」という数学用語を語源とする名称「Google」でした。ちなみに1グーゴルは、10の100乗です。それは膨大な数字であり、世界に無数と存在する知見を彷彿とさせます。共同創業者の「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という願いが込められていたようです。

ちなみにGoogleのロゴですが、今のデザインになったのは2015年9月から。かつてのロゴは影がついて立体的な印象でしたが、デジタル画面での見やすさを考慮してか、フラットでポップなデザインになっています。

主要IT企業の社名の由来について

Googleのような巨大IT企業は他にもあります。例えば「GAFA(ガーファ)」という言葉は有名ですね。Google以外に、Apple、旧Facebook(現Meta)、Amazonが入っています。それらの名称の由来を見ていきましょう。

Apple

パソコンのMacやスマートフォンのiPhoneなど、優れた機能と洗練されたデザインが特徴的なデバイスと結びついたサービス展開が印象強いApple。1976年、スティーブ・ジョブズがスティーブ・ウォズニアックと共にアップルコンピュータ社(今のApple)を設立しました。

社名の由来には諸説あるようですが、カナダ原産のりんごである小粒のマッキントッシュ(Macintosh)に由来しているという説や、ジョブズが果食主義者であったこと、コンピューターの高圧的なイメージを払拭してくれるからなどという説があるようです。

Meta(旧称Facebook)

SNSの有力なプラットフォームの一つであるFacebook。2004年にハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグによってサービスが開始されました。基本的に実名で利用するというのが大きな特徴です。2006年には学生以外も参加できるようになり、2008年からは日本語版のサービスが開始されました。

そもそも「Facebook」とは、 個人の写真と名前を掲載した名簿のことです。アメリカの一部の大学が学生間の交流を促すために、入学した年に提供している本(facebook)の通称のこと。SNSのFacebookは、ここに由来するとか。

なお、Facebook社は2021年に「Meta」に社名変更しました。「メタ」とは、インターネット上の仮想空間を意味する「メタバース」に由来。仮想現実(VR)などの分野に力を入れる姿勢を明確にしたわけです。なお、同社が運営する「Facebook」や「Instagram」などのサービス名はそのまま変わりませんでした。

Amazon

ネット通販では圧倒的な強さを誇る、Amazon。世界最大級のインターネット上のオンラインストアを持ちます。当初は本や雑誌などの書籍のみを取り扱っていましたが、今では家具・模型・家電・食品・ペットに至るまで様々なジャンルの商品を取り扱っています。

社名が「Amazon(アマゾン)」となった由来は、創業者のジェフ・ベゾスが「A」で始まる社名・ショップ名だと、アルファベット順でトップに表示されやすいだろうと考えたことが発端であるとか。

さらに、世界最大の流域面積を誇る河川である南米のアマゾン川(Amazon)にちなんで、自身の会社がアマゾン川のようにマーケットにおいて広大なシェアを占めるようにという願いをこめたそうです。今や宇宙ビジネスにも進出し、宇宙から本物のアマゾン川を見下ろすまでに成長しています。

最後に

Googleの会社名の由来を筆頭に、その主要IT企業の社名の由来についても解説してきました。Metaのように、会社の正式名称が途中で変わるというケースもありました。社名は創立者の思いが込められているものであり、大事なものですが柔軟に変わっていくという側面もあるようです。

●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。

 

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