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第一次と第二次、ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリを語るうえで欠かせないキーワードは「越境」。そこにはふたつの意味が込められています。ひとつは国境を越えること。もうひとつはジャンルを越えること。

国境を越えて芸術が融合し、美術、音楽、文学、ファッションなどジャンルの垣根を越えて新たな総合芸術が生み出されました。

その象徴的なアーティスト、マリー・ローランサンを通して1920年代のパリにスポットを当てた展覧会が『マリー・ローランサンとモード』です(2月14日から4月9日まで。会場:Bunkamura ザ・ミュージアム)。

マリー・ローランサン 《ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン》
1922年 油彩/キャンヴァス
マリー・ローランサン美術館 (C) Musée Marie Laurencin

本展の見どころを、担当学芸員の菅沼万里絵さんにうかがいました。

「ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代、『狂騒の時代(レザネ・フォル)』のパリ。ジャンルや国境を超えて様々な才能が交錯し、自由と熱気にあふれていたこの時代、女性たちも大きく躍進しました。

セシル・ビートン 《お気に入りのドレスでポーズをとるローランサン》
1928年頃
マリー・ローランサン美術館 (C) Musée Marie Laurencin

とりわけ、ともに1883年生まれのマリー・ローランサンとココ・シャネルは、当時のパリを象徴する存在となります。美術とファッションの境界を交差するように生きたこの二人をはじめ、多様な芸術家たちの活躍と交流に触れながら、両大戦間パリの芸術界を約90点のラインアップにより概観します。

マリー・ローランサン 《牝鹿と二人の女》
1923年 油彩/キャンヴァス
ひろしま美術館
マリー・ローランサン 《羽根飾りの帽子の女、あるいはティリア、あるいはタニア》
1924年 油彩/キャンヴァス
マリー・ローランサン美術館 (C) Musée Marie Laurencin

社交界の女性たちが憧れ、我先にとローランサンに注文した肖像画からは、当時のモードの様相を垣間見ることができますが、こうしたローランサン最盛期の絵画作品のみならず、本展では、舞台美術や衣装を手がけたバレエ・リュスでの仕事、室内装飾の仕事など、ローランサンの多面的な活躍ぶりもご覧いただけます。

画家として、女性として、煌めいたローランサンとその時代を存分にお楽しみください」

マリー・ローランサン 《鳩と花》
1935年頃 油彩/キャンヴァス(タペストリーの下絵)
マリー・ローランサン美術館 (C) Musée Marie Laurencin

時代に導かれた新しい女性の生き方を辿る展覧会です。ぜひ会場に足をお運びください。

【開催要項】
マリー・ローランサンとモード
会期:2023年2月14日(火)~4月9日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1
電話:050・5541・8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_laurencin/
開館時間:10時から18時まで、毎週金・土曜日は21時まで(いずれも入館は閉館30分前まで)※金・土曜日の夜間開館については状況により変更あり
休館日:3月7日(火)
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
※本展は会期中すべての日程で「オンラインによる事前予約」が可能です。予約なしでも入場できますが、混雑時はお待ちいただく場合があります。

取材・文/池田充枝

 

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