
やることを忘れて慌ててしまうことは、誰にでもあるものです。紙に書いたメモも役立ちますが、スマートフォン(以下、スマホ)のアプリを使えば、より確実に管理できます。そのひとつが「Google ToDo リスト」です。
日々の用事を登録すれば、外出先でも確認でき、予定を整理する助けになります。今回は、初めての方でも安心して使えるように、基本操作から便利な工夫までをわかりやすく紹介します。
※AndroidやiPhoneのOSのバージョンなどによって、動作手順に多少の違いがある可能性があります。
Google ToDo リストとは?
やらなければならない用事を覚えておくのは、意外に大変なものです。つい忘れてしまい、困った経験は誰にでもあるでしょう。Google ToDo リストは、スマホの画面に「やること」を書き留めておける無料アプリです。
紙のメモ帳のように手軽に使え、外出先でも確認できるのが大きな特長です。ここでは、アプリの入手方法から基本的な仕組みまでを順に見ていきます。
アプリの入手と起動
Google ToDo リストは、Googleが提供している公式アプリです。Androidなら「Google Play」、iPhoneなら「App Store」で「Google ToDo」と検索し、無料でインストールできます。
タスク管理の基本的な考え方
「タスク」とは、やること・用事を意味します。Google ToDo リストに入力すると、一覧で確認でき、終わったものはチェックして消せます。買い物、病院の予約、友人への連絡など、大小さまざまな予定を記録しておくと、うっかり忘れる心配が減ります。
たとえば、「スーパーで牛乳を買う」と登録しておけば、買い物の際にスマホを見てすぐ確認できます。紙のメモ帳に似ていますが、いつでも持ち歩いているスマホに記録されているので、忘れることが少ないでしょう。

タスクを追加して整理する方法
Google ToDo リストを使う第一歩は、「やること(タスク)」を登録することです。手書きのメモと同じ感覚で書き込めますが、スマホならではの便利な機能も備わっています。登録の仕方を覚えると、買い物や病院の予定など、日常の用事を忘れずに整理できるようになります。ここでは基本の操作を一つずつ見ていきましょう。
タスクを作成する手順
タスクを作成する手順を解説します。
1.アプリを開き、画面の下の「+」ボタンをタップします。

2.「新しいタスク」と書かれた入力欄が出てきます。ここに「スーパーで牛乳を買う」「図書館に本を返す」といった具体的な用事を書き込みます。
3.「保存」ボタンを押します。入力したタスクがリストに登録され、画面に一覧として表示されます。

この流れを一度覚えれば、どんな予定でも数秒で登録できるようになります。
日付や繰り返しの設定
タスクは登録するだけでなく、日付や時間を指定できます。
1.タスク入力画面で「時計」アイコンを押します。

2.カレンダーが表示されるので、予定の日を選びます。

3.必要であれば時刻も設定します。カレンダーの下にある「時刻を設定」で設定可能です。
さらにその下にある「繰り返し」を選ぶと、毎週や毎月といった定期的な予定も自動で登録できます。 たとえば、「毎週火曜に体操教室」と登録しておけば、繰り返し自動でリストに表示されます。通院日や薬を飲む日など、忘れると困る予定を管理するのに適しています。
タスクを細かく分けて整理する
一つの予定を大きなかたまりで書くと、「何から手をつければよいのか分からない」と感じることがあります。そんな時に便利なのが「サブタスク(小分けのやること)」の機能です。大きな予定を小さな段取りに分けると、忘れ物を防ぎやすくなり、準備も安心して進められます。ここでは、サブタスクの作り方と、タスクの並べ替え方法を紹介します。
サブタスクの作成
1.まず大きな予定をタスクとして登録します。例:「旅行の準備」。
2.登録したタスクを開くと「サブタスクを追加」と書かれた欄があります。

3.そこに「切符を予約」「薬を用意」といった細かい用事を入力します。
4.登録後はリストに小さな項目として並びます。

このように分けておくと、終わったものから順にチェックを入れられ、達成感も得られます。大掃除や年末年始の準備など、やることが多い行事の管理にも役立ちます。
タスクの並べ替え
登録したタスクの優先順位は、後から自由に変えられます。
1.タスク一覧の画面で、動かしたいタスクを長押しします。
2.そのまま上下にドラッグすると、順番を入れ替えられます。 大事な用事を一番上に置いておけば、忘れることが減ります。
Google カレンダーと連携する
Google ToDo リストは、Google カレンダーと自動でつながる仕組みがあります。これにより、タスクの日程が一目で把握でき、安心して予定をこなせるようになります。
Google カレンダーでの表示方法
以下の手順で、Google カレンダーにタスクを表示できます。
1.まずGoogle ToDo リストにタスクと日程(必要なら時間も)を登録します。
2.Google カレンダーのアプリを開きます。
3.登録したタスクが、指定した日付に表示されます。

こうして予定とタスクを並べて見ることで、「午前中は病院、午後は買い物」と一日の流れがわかりやすくなります。紙の手帳を開くような感覚で、スマホでも確認できるのが魅力です。
通知を活用する
タスクには通知を設定できます。
1.タスクを登録する時に、日付と時間を入力します。
2.その時間になると、スマホの画面に通知が表示されます。

通知を使えば、大切な予定を思い出せます。「薬を飲む時間」「会合の開始時間」などを登録しておけば、うっかり忘れることを防げます。特に定期的な予定は、繰り返し設定と通知を組み合わせると安心です。
最後に
Google ToDo リストは、毎日の用事や予定を整理して暮らしを支えてくれるアプリです。難しい操作はなく、登録も確認もシンプルです。まずは買い物や小さな予定から試してみてはいかがでしょうか。使い慣れていくうちに、生活が整い、気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
●監修/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB)
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。










