月7万円の生活費の内訳
毎月の生活は年金の約7万円でやりくりしています。公営住宅の家賃は、収入が少ないので減額してもらい、月約6000円です。健康保険と介護保険は、同様に減額してもらって払っています。住民税と所得税は非課税になっています。本当にありがたいことと、感謝しています。
水道光熱費は季節によって違いますが、平均すると月8000円くらいです。もちろん、節約を心がけていますが、ケチケチはしていません。寒いときや暑いときは、体調管理のためにもエアコンをつけます。電気のつけっぱなしはしない、お風呂の水は毎回替えないで3回入るなど、できるだけ無駄使いはしないようにしています。
スマートフォン代が月約7000円(本体代金含む)、固定電話代が約2000円です。通信費が家計全体に占める割合が高くなっています。これは、牧師という仕事柄、いろいろな方の相談にのることが多いので、仕方がありません。固定電話をやめようかと考えましたが、高齢の相談者さんは固定電話がよい方もいるし、話すのが苦手でFAXで送ってくる方もいるので、継続しています。
食費と雑費で、だいたい月4万円です。交通費や衣類購入なども、この中でやりくりします。宅配の生協を長年続けています。1回2000円ほどに収まるようにし、月4回で8000円です。
普段の買い物は現金より、クレジットカードや電子マネーの支払いが多いです。家から一番近いスーパーでは、月に1回、電子マネーのカードにチャージし、そこから使うようにしています。
家計簿はつけていません。でも、手元にあるお金でやりくりする習慣がついているので、足りなくならないし、余りもしません。今日使いすぎたなと思ったら、2〜3日は締めるようにし、メリハリをつけています。ただ、レシートは手元に残しておき、突発的な支出はメモしておきます。
口座は郵便局ひとつに絞っています。ここに年金が振り込まれ、クレジットカードの支払いも引き落とされます。口座から引き落とされる額は、毎月だいたい決まっているので、それを残すようにして、余った分を現金でやりくりする予算として、月1回引き出すようにしています。そのとき、必ず通帳に記帳して残高をチェック。残金(=使えるお金)がわかっていると、使いすぎることはありません。
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『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』(牧師ミツコ 著)
すばる舎
ミツコ
牧師。1946年生まれ。8人きょうだいの5番目として牧師家庭に育ち、自身も牧師を志す。神学系の大学を卒業後、同じく牧師の夫と結婚。夫婦二人三脚で47年間教会を運営。その傍ら、娘4人を育てる。娘たちはいずれも早くに独立し、孫が16人。長年闘病していた夫を2016年に見送る。その後は住まいを引き払い、単身公営住宅に。現在も協力牧師として、週2回教会につとめ、日曜礼拝で説教することも。牧師は富とは無縁の仕事。お金がないならないで、工夫をして楽しく暮らす。過去を振り返ったり将来を心配したりせず、「今ここ」に心をこめて生きるのを大切に。