健康寿命が年々伸びている日本は人生100年時代と言われ始め、誰もがセカンドライフをどう過ごすか悩んでいるのではないでしょうか。
厚生労働省が2019年7月に発表した簡易生命表によると、2018年の日本人の平均寿命について男性は81.25歳、女性は87.32歳と、男女ともに過去最高を更新しています。一方、健康上の問題で日常生活を制限されることなく過ごせる期間を示す「健康寿命」はというと、2016年時点で男性が72.14歳、女性が74.79歳(厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料」より参照)であり、平均寿命と健康寿命の差は男性9.11歳、女性12.53歳、つまり平均約10年も健康に不安を抱えた状態で過ごすことになります。
また、もう一つ心配なこととしてはお金の問題です。金融庁が「95歳まで生きるためには、夫婦で約2,000万円の金融資産の取り崩しが必要になる」といった試算を示したことから、老後のお金に関する不安を抱いている方は多いのではないでしょうか。
イマジン・グローバル・ケア株式会社(https://www.imagine-gc.com/)が、全国50歳~65歳の男女を対象に「お金と健康に関するアンケート」を実施しています。これから一緒に長く過ごすパートナーへの要望も聞いています。早速見て行きましょう。
■6割以上が「定年を迎えても働きたい」!しかし、健康面の不安は大きい
「現在の貯蓄額について教えてください」という質問をしたところ、『100万円未満(28.7%)』と回答した方の割合が最も多く、次いで『100万円~500万円未満(23.4%)』『500万円~1,000万円(15.4%)』と続きました。つまり、約8割の方の貯蓄額が2,000万円未満ということが判明しました。
次に、「ご自身の貯蓄額は十分だと思いますか?」と聞いてみたところ、9割近くの方が『いいえ』と回答しました。
ご自身の貯蓄額に満足している方は少なく、理想のセカンドライフのためにも、定年後も安定した収益が必要であることが分かります。
そこで、「今後の生活のために、定年を迎えても働きたいと思いますか?」という質問をしたところ、男性では約7割、男女合計した全体の平均値でも6割以上の方が『はい』と回答しました。定年退職の年齢の引き上げが話題ですが、現在の一般的な定年年齢といわれている60歳を過ぎても働き続けたいと考えている方が多いようです。
しかし、定年を迎えても働き続けることに関して不安に思っていることを聞いてみると、『体力が続くか(59.1%)』と回答した方の割合が最も多く、次いで『気力が続くか(25.7%)』『最新の機器を使いこなせるか(6.2%)』と続きました。
何をするにも、身体が資本です。働きたいという気持ちはあるものの、”健康を維持できるのか”という不安を抱いている方が多いようです。
■理想の歳の重ね方とは…?
「定年以降、どのような暮らしをしたいですか?(複数回答可)」という質問をしたところ、『夫婦で旅行に出かけたい(65.1%)』『一人で好きに出かけたい(33.2%)』『夫婦でスポーツを楽しみたい(11.0%)』といったさまざまな意見が挙げられました 。
また、ご自身が理想とする歳のとり方について聞いてみると、『いつまでも健康・体力がある(52.7%)』『実年齢より若々しい(19.9%)』『趣味を楽しむ(12.7%)』といった意見が挙げられました 。
さらに、「夫・妻に対し、歳をとってもどのようなパートナーでいてほしいと思いますか?」という質問をしたところ、こちらも『いつまでも健康・体力がある(43.8%)』が第1位という結果になりました。
自分に対しても、パートナーに対しても、健康を願う方が多いようです。第2位は、夫から妻へは『実年齢より若々しい(20.7%)』と、奥さんには若々しくいてほしい、と求める男性が多いようです。一方、妻から夫へは『経済力がある(15.6%)』と、将来のお金を心配してか、現実的な意見が挙げられました 。
■全国50歳~65歳の方が憧れる同性タレントランキング1位は「吉永小百合」「草刈正雄」
男女別に「憧れの同性タレントを教えてください」について聞いてみたところ、以下のような方の名前が挙がりました。
女性では『吉永小百合』『伊藤蘭』『岩下志麻』『由美かおる』 男性では『草刈正雄』『役所広司』『三浦友和』『市村正親』 と、実年齢と比べて若々しい方々が人気を集めているようです。
他にも、『黒木瞳』『大地真央』『加山雄三』『矢沢永吉』などが挙げられました。
■健康のために取り組んでいること第1位は「バランスの良い食生活」
最後に、「健康のために取り組んでいることを教えてください(複数回答可)」という質問をしたところ、『バランスの良い食生活(52.9%)』と回答した方の割合が最も多いという結果になりました。次いで『十分な睡眠(37.2%)』『定期的な運動(34.2%)』となっています。
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一度きりの人生、長生きをするならできるだけ健康な状態で、旅行や趣味を楽しめる余裕を持って過ごしていけるようにしたいですね。
【調査概要】 お金と健康に関するアンケート
【調査期間】 2019年8月27日(火)~ 2019年8月28日(水)
【調査方法】 インターネット調査
【調査人数】 1,105人
【調査対象】 全国50歳~65歳の男女1,104人
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ