犬をペットとして飼っている方は、日頃からマナーについて気にかけている方が少なくないのではないでしょうか?株式会社PLAN-B(https://www.plan-b.co.jp/)が運営する、犬の情報発信メディア「INUNAVI(いぬなび)」(https://inunavi.plan-b.co.jp/)が、全国の10代〜60代以上の338人を対象に「犬の飼い主のマナー」に関するアンケート調査を実施しました。結果をご紹介しましょう。

※この記事で使用される百分率(%)は各項目の数値が割り切れない場合、その総数が99.9%〜100.1%の間で変動致します。

アンケートの回答者属性

■犬を飼ったことがあるかについて
・現在飼っている:47.9%(162人)
・過去飼っていた:37.9%(128人)
・飼ったことはない:14.2%(48人)

■犬をどう思っているかについて
・好き:92.0%(311人)
・どちらとも言えない:6.8%(23人)
・嫌い:1.2%(4人)

飼い主のマナーが悪いと思ったことがある人は91.1%

■犬の飼い主のマナーについて
・悪いと思ったことがある:91.1%(308人)
・悪いと思ったことはない:8.9%(30人)

9割以上の人が飼い主のマナーが悪いと感じたことがあるというのは、ペット可物件が少ないことや、犬連れでのお出かけを快く思っていない人もいることが関係しているのではないでしょうか。

ペット先進国である欧米諸国では、マナーが徹底されており、犬を迎えたら厳しいしつけを行うことが当然となっています。

アメリカでは犬の散歩のときのリードの長さが決まっていて、ウンチを放置しない、15分以上吠えさせてはいけない、18時以降は吠えさせないなどのマナーが州法で定められており、違反すれば罰金を課せられることも。

日本ではそういった法律がないため、何をマナーとするかは飼い主個人に任せられています。そのため、マナーをあまり気にしない飼い主がいるのかもしれません。

マナーが悪いと思ったこと1位は「排泄物の後始末をしない」

飼い主のマナーが悪いと思ったことについて、「散歩編」「公共の場編」「普段の生活・住居編」に分けてご紹介します。

【お散歩編】飼い主のマナーが悪いと思ったことランキングの1位は「排泄物の後始末をしない」(284票)でした。2位の「ノーリード散歩」(147票)の倍近い票数を集めており、8割以上の人が犬の排泄物の後始末についてマナーが悪いと思っているようです。

■【お散歩編】飼い主のマナーが悪いと思ったことランキングTOP9
1位:排泄物の後始末をしない…284票
2位:ノーリード散歩…147票
3位:どこでも排泄させてしまう…115票
3位:犬の動きを制御しない…115票
5位:スマホに夢中で犬を見ていない…112票
6位:犬を吠えさせたままでいる…100票
7位:ほかの犬に配慮がない…79票
8位:伸縮リード散歩…48票
9位:犬の散歩をしている人は全員友達だと思っている…38票
※複数回答

犬のお散歩では、うんち袋やマナー水を持って出るのは最低限のマナーです。外で排泄をさせないというのが本来のマナーではありますが、犬も生きものである以上、突然もよおしてしまうこともありますね。

3位に「どこでも排泄させてしまう」(115票)がランクインしているように、お散歩中の排泄には十分に注意を払う必要があるでしょう。

また、ランキングの5位に「スマホに夢中で犬を見ていない」がありましたが、犬のことを考えていない飼い主は、個人のマナーが欠如していると思われても仕方がないのかもしれません。

【公共の場編】飼い主のマナーが悪いと思ったことランキングの1位は「周りの人に配慮がない」(178票)でした。公共の場では犬が苦手な人や犬にアレルギーがある人もいるので、配慮が必要ですね。

■【公共の場編】飼い主のマナーが悪いと思ったことランキングTOP8
1位:周りの人に配慮がない…178票
2位:車内に犬だけを残している…131票
3位:人間の座る椅子にそのまま犬を座らせる…91票
3位:交通機関の利用時にキャリーバッグやクレートに入れていない…91票
5位:犬を店先に係留する…90票
6位:みんな犬がかわいいと思っている…76票
7位:犬の撮影に熱中…52票
8位:公共の場を利用する際、犬に服を着せていない(抜け毛対策)…4票
※複数回答

2位には「車内に犬だけを残している」(131票)がランクイン。
海外では虐待として通報されることもあるように、犬だけを車内に残しておくのは吠えてしまったときの対処ができないだけでなく、熱中症であったり車の誤作動といったことも考えられるため、多くの人がするべきではないと考えていることがうかがえます。

【普段の生活・住居編】飼い主のマナーが悪いと思ったことランキングの1位は「敷地内にした排泄物をそのまま放置」(206票)でした。次いで2位には「敷地内に勝手に排泄させる」(147票)がランクインしています。

■【普段の生活・住居編】飼い主のマナーが悪いと思ったことランキングTOP8
1位:敷地内にした排泄物をそのまま放置…206票
2位:敷地内で勝手に排泄させる…147票
3位:早朝や深夜に吠えさせたままでいる…118票
4位:自動販売機などのゴミ箱に排泄物を捨てる…116票
5位:窓を開けたまま吠えさせたままでいる…55票
6位:廊下やベランダでのブラッシング…33票
6位:犬の毛がついた洗濯物をバサバサする…33票
8位:エレベーターを使用するときに一声ない…27票
※複数回答

お散歩編でも「排泄物の後始末」が1位、「どこでも排泄させてしまう」が3位という結果でしたが、自宅の敷地内や集合住宅の敷地内に誰の物かもわからない排泄物が放置してあったり、勝手に排泄されたら誰だっていい気分はしませんね。

また、4位に「自動販売機のゴミ箱に排泄物を捨てる」(116票)もランクイン。日本には排泄物用のゴミ箱が設置されていないことも要因かもしれませんが、そんなことは理由にはなりません。犬のうんちは袋に入れても臭うため、持ち帰って自宅で処理をするのがマナーです。

■マナーが悪いと思ったことのコメント
「自転車に乗って、犬を走らせながら散歩をさせている人に対してマナーが悪いと感じます。危ないですし、何より犬への負担が気になります」(女性 / 20代 / 現在飼っている)
「散歩している時に両耳イヤホンは犬に何か危険が迫った時に対処出来ないのではないかと心配になります。子ども達や赤ちゃんが遊んでいる時やその公園で排泄をさせること自体にマナーの欠如を感じます。公園は犬のトイレではないと思うのですが」(女性 / 30代 / 飼ったことはない)
「飼い主がバイクに乗って散歩している」(女性 / 20代 / 飼ったことはない)
「飼い主が見当たらず、リードもつけずに犬だけで散歩している」(女性 / 40代 / 飼ったことはない)

犬同伴OKの施設がもっと増えてほしいという意見は半数

■犬同伴OKの施設が増えてきていることについて
・もっと増えてほしい:50.3%(170人)
・現状のままでいい:39.3%(133人)
・わからない:7.7%(26人)
・なくなってほしい:2.7%(9人)

犬同伴OKの施設が増えてきていることについて最も多い回答は「もっと増えてほしい」(50.3%)でした。犬同伴OKの施設は増えてきていますが、それでもまだまだ少ないのが現状です。

犬を現在飼っている人や過去に飼っていた人が回答者に多いことを考えると、もう少し数字が伸びてもよさそうですが、思いとどまらせるのは、飼い主全体のマナーが関係しているのではないかと推測できます。

​犬同伴OKの施設は「マナーを守れるならば利用してもいいと思う」が73.1%

■犬同伴OK施設の犬の利用について
・きちんとマナーを守れるならば利用していいと思う:73.1%(247人)
・気にせず利用していいと思う:17.2%(58人)
・場所にもよる:6.5%(22人)
・マナーが守れても犬には利用してほしくない:1.8%(6人)
・わからない:1.5%(5人)

犬同伴OK施設の犬の利用について最も多い回答は「きちんとマナーを守れれば利用してもいいと思う」(73.1%)でした。

「気にせず利用していいと思う」と回答した人(17.2%)を合わせると、9割以上の人は犬が同伴OKの施設を利用してもいいと思っているようです。

この結果は、犬とお出かけや旅行を楽しみたい飼い主やこれまで同伴OKの施設の利用を躊躇していた飼い主にとって、喜ばしいことなのではないでしょうか。

しかし、7割以上の人が「きちんとマナーを守れれば利用してもいいと思う」と回答していることから、「マナーを守る」ということが前提であることは心に留めておきましょう。

また、「マナーを守れても犬には利用してほしくない」という人もいるため、不特定多数の人が利用する犬同伴OKの施設では、やはり周りの人への配慮を忘れてはいけませんね。

飼い主に求めるマナーは?「人としての常識」という声も

■飼い主に求めるマナーで特に多かったもの
・排泄物の処理
・リードをきちんとつける
・周りの人への配慮
・吠えさせ続けない
・みんなが犬好きだと思わない
・散歩中は愛犬を見てあげてほしい
・飼い主のマナー以前に人としての常識

飼い主に求めるマナーで最も多かったのは「排泄物の処理」でした。ほかにも「リードをきちんとつける」や「周りの人への配慮」など、マナーが悪いと思ったことランキングでも挙げられていたことばかりでした。これは、マナーが悪いと思うからこそ、その部分を改善してほしいということが読み取れます。

また、「飼い主のマナー以前に人としての常識」といったコメントも度々見られ、人として当たり前のことをしていれば周りの人に迷惑をかけたり、排泄物を放置するということもないということを感じている人も多いようです。

飼い主が気をつけているマナーは「排泄物の処理」

■飼い主が気をつけているマナーで多かったこと
・排泄物の処理
・散歩の時間帯や散歩コース
・リードは絶対に外さない
・周りの人に迷惑をかけない
・リードを短く持つ

飼い主が気をつけていることで最も多かったのは「排泄物の処理」でした。ほとんどの飼い主はきちんと排泄物を処理しているようです。

しかし、一部の飼い主が排泄物をそのまま放置してしまうことにより、飼い主全体が排泄物の処理ができていないと思われてしまうのかもしれません。

■飼い主のコメント
「他の通行人の邪魔にならないよう、散歩する道や時間帯に気を付けていました。あまり細い道は通らないようにしていました」(女性 / 30代)
「出掛ける前に排泄は済ませて、病院など必要な時はなるべく他の人が少ない時間等考えて行く」(女性 / 50代 )
「糞の始末は必ずする。よその子のも見つけたら持ち帰る。犬を怖がっていそうな人と狭い道ですれ違う時はリードを引き寄せてじっと待つ」(女性 / 40代)
「マナーパットをしています。また排泄物袋、水を常備して出かけています」(男性 / 40代)

みなさん、排泄物の処理や、お散歩でほかの人に迷惑をかけないように気を遣っていることがうかがえるコメントばかりです。

お散歩でリードを付けるのはもちろん、「リードは短く持つ」や「伸縮リードは使用しない」といったことにも気をつけているようです。しかし、「全く人がいない公園など以外は必ずリードをつける。排泄物の処理。喧嘩になるかもしれないので、他の犬にむやみに近寄らない」(女性 / 10代)といったコメントもあり、排泄のマナーは守れていても、人がいなければノーリードにしても大丈夫だろうと考える飼い主も多かれ少なかれいることが浮き彫りになったのではないでしょうか。

ドッグランやノーリードが許可されている場所以外では何が起こるかはわかりません。犬の安全のためにもほかの人の迷惑にならないためにも、リードは外さないようにしましょう。

飼い主のマナーの悪さから発生したトラブルも

■トラブルにあった飼い主のコメント
「無駄吠えしている犬の飼い主に犬を近づけるからだと怒鳴られた」(男性 / 40代)
「放し飼いをしてる犬に噛まれたことがある」(女性 / 20代)
「近所の犬が自宅を脱走してウチの犬に向かってきたので、犬嫌いのウチの犬と喧嘩になりそうになった」(女性 / 40代)
「リードなしで散歩されていた犬が、こちらの散歩していた犬に飛びかかってきたことがあります」(男性 / 30代)
「吠え癖のある小型犬を連れた飼い主が、私たち(大型犬+中型犬連れ)に突然近付いてきた際に案の定吠えられて、うちの飼い犬も吠え返してしまったときに、私たちが加害者で相手側が被害者のような対応を取られて口喧嘩になったこと」(女性 / 30代)

実際にトラブルにあった人で多かったのは「排泄物の放置」「ノーリード散歩」「放し飼い」でした。

飼い主が気をつけているマナーのコメントに「落ちていればほかの犬の排泄物も拾って持ち帰る」といった人もいるのに対して、排泄物をそのままにしている人もいるのは、悲しいことですね。

また、「ノーリード散歩」や「放し飼い」ではケガだけでは済まないこともあり、飛び掛かられた犬や人が亡くなってしまうといった悲しい事件も度々起こっています。

襲った犬が悪いわけではなく、すべては飼い主の責任。それでも処分されてしまうのは犬なので、すべての飼い主はマナーを守る大切さを自覚したほうがよいでしょう。

こんなマナーの飼い主は好感が持てる

■好感が持てた飼い主のコメント
「ご近所の上品なおじいさんなのですが、犬と散歩途中、他の人とすれ違うタイミングがあると必ず立ち止まって、犬もそれに合わせて何も言われなくてもおじいさんのすぐ隣でお座りをして、他の人が通り過ぎるまで大人しく待っています。糞尿もご自宅で済ませていらっしゃるようで、散歩中にさせているところは見たことがなく、素晴らしいマナーだと思い尊敬しています」(女性 / 40代)
「車で散歩に連れてきていた人が、帰る前に用意していた水をのませ足もキレイに拭いて車に乗せていました」(女性 / 50代)
「夜のお散歩で犬にもライトをつけてる飼い主は、目立つので運転手として嬉しいです」(女性 / 40代)
「躾がしっかりできてる犬に会うとホントに嬉しく思います。犬から信頼した目眼差しを向けられている飼い主。きっと犬は幸せなんだろうと嬉しくなります」(女性 / 40代)
「信号待ちの横断歩道できちんとお座りさせて待たせているのを見た時」(男性 / 40代)

好感の持てる飼い主のマナーでは、「おしっこを水で流す」といったコメントが多く見られました。当たり前のこととなっていても、実際にできていない人が多いということなのかもしれません。こんな風に好感を持ってもらえる飼い主になれたら素晴らしいことですね。

* * *

犬の飼い主にとって、犬は大切な家族の一員でしょう。しかし、犬を飼ったことのない人や、犬に好意を持っていない人がいることを忘れてはいけません。大切な家族だからこそ、さまざまな人がいる中で共存していくためにも守るべきマナーがあります。ちょっとした気遣いいひとつでより素晴らしい飼い主になれることでしょう。

きちんとマナーを守っている方が多いと思いますが、過信せず、これを機会に今一度マナーを見直してみてはいかがでしょうか。

調査概要
・アンケート内容:わんちゃんの飼い主さんのマナーについて
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:全国の10代~60代以上の338人(男性92人 / 女性246人)
・アンケート実施期間:2021年9月3日~9月4日

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