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松本大洋/『ルーヴルの猫』ⒸMATSUMOTO Taiyo/shogakukan/Futuropolis/ Musée du Louvre éditions

松本大洋/『ルーヴルの猫』ⒸMATSUMOTO Taiyo/shogakukan/Futuropolis/ Musée du Louvre éditions

パリのルーヴル美術館による「漫画」をテーマにした画期的な展示が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されています。

1793年の開館以来、200年以上の長い歴史をもつ世界に冠たる美術館、ルーヴル美術館では、新たな試みとして「ルーヴル美術館BDプロジェクト」を立ち上げました。

BDとは「バンド・デシネ」のこと。日本の「まんが」やアメリカの「コミックス」に相当するフランス語圏で発達してきた漫画文化です。ルーヴルではこのBDを、「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」に次ぐ第9の芸術と位置づけ、BDプロジェクトの成果を発表してきました。

本展は、その成果を漫画の国日本で、展覧会という形で公開する画期的な催しです。

マルク=アントワーヌ・マチュー/『レヴォリュ美術館の地下-ある専門家の日記より-』ⒸFuturopolis /Musée du Louvre éditions 2006

マルク=アントワーヌ・マチュー/『レヴォリュ美術館の地下-ある専門家の日記より-』ⒸFuturopolis /Musée du Louvre éditions 2006

本展の見どころを、主催の一翼をになう東映の企画担当・脇田さくらさんにうかがいました。

「ルーヴル美術館BDプロジェクトは今までに、ルーヴルが選んだバンド・デシネ作家9名、日本人作家3名に漫画でルーヴル美術館を表現する作品の制作を白紙委任(テーマなど自由)し、その成果を出版してきました。すでに12作品が出版され、そのつど展示もされてきました。今回、日本での展覧会にあたって新たに4名の日本人作家に制作を依頼し、より日本色を濃くしています。

本展では、原画作品、下絵、ネームなど約300点を超える展示のほか、デジタル展示や作画風景を撮影した特別映像も公開されます。映像では日仏の作家の制作工程の違いが分かり興味深いものがあります。

日本では漫画は読み捨ての消費文化として捉えがちですが、本展では漫画を絵画と同じ芸術として捉えています。1点ずつの“絵の力”が伝わってくる展覧会です」

本展は12月の大阪をはじめ、福岡、名古屋の3会場に巡回されます。新たな芸術の世界を、会場でじっくりご堪能ください

展覧会公式サイトはこちら

【ルーヴル美術館特別展「LOUVRE No.9~漫画、9番目の芸術~」】
■会期/2016年7月22日(金)~9月25日(日)
■会場/森アーツセンターギャラリー
■住所/東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
■電話番号/03・5777・8600(ハローダイヤル)
■料金/一般1800(1500)円 大高生1200(1000)円 中小生600(400)円 ( )内は15名以上の団体料金 ※障がい者手帳所持者と介護者1名は当日料金の半額
■開館時間/10時から20時まで(最終入場は19時30分まで)
■休館日/会期中無休
■アクセス/東京メトロ日比谷線六本木駅1C出口よりコンコースにて直結、都営大江戸線六本木駅3出口より徒歩約4分、都営大江戸線麻布十番駅7出口より徒歩約5分、東京メトロ南北線麻布十番駅より徒歩約8分

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。

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