旧熊本藩主・細川家伝来の歴史資料や美術工芸品を管理する永青文庫が所蔵している、横山大観や上村松園ら近代日本画の巨匠の作品群を堪能できる展覧会が、名古屋市美術館で開催されています。(~2月26日まで)
同文庫は、東京・文京区の旧細川侯爵家の事務所を美術館に改装し、所蔵文化財を一般公開していますが、今回その貴重な文化財の中から「近代の日本画」34点と、近年人気が高まっている「白隠と仙厓の禅画」23点を選りすぐって、一挙に展示されます。
本展の見どころを、名古屋市美術館・学芸課主査の蒲原貴子さんにうかがいました。
「永青文庫は東京の目白にある美術館で、細川家に伝来する文化財を専門に管理しています。永青文庫の国宝や重要文化財のうち、国の重要文化財に指定されている3点の名画を名古屋で公開します。
展覧会の目玉となります、菱田春草の屏風《落葉》や掛け軸の《黒き猫》、小林古径の《髪》のほか、横山大観、上村松園といった歴史に名を残す大家たちの名画の数々をどうぞお楽しみください」
名古屋で初めて永青文庫の名画がまとめて紹介される展覧会です。ぜひ足をお運びください。
【永青文庫 日本画の名品】
■会期/2017年1月14日(土)~2月26日(日)
■会場/名古屋市美術館
■住所/名古屋市中区栄2-17-25(芸術と科学の杜・白川公園内)
■電話番号/052・212・0001
■料金/一般1300(1100)円 高大生800(600)円 中学生以下無料 ( )内は20名以上の団体料金
■開館時間/9時30分から17時まで、金曜日は20時まで(入館は閉館30分前まで)
■休館日/月曜日
■アクセス/地下鉄東山線・鶴舞線伏見駅5番出口より南へ徒歩約8分、地下鉄鶴舞線大須観音駅2番出口より北へ徒歩約7分、地下鉄名城線矢場町駅4番出口より西へ徒歩約10分
取材・文/池田充枝
1989年「サライ」