効果が薄れてしまうNG入浴法
ただし、温泉は入り方によっても効果が高まったり、逆に薄れてしまうこともあります。注意点を以下にまとめます。
・せっかくだからと1日に何度も入浴すると、体に負担がかかって逆効果になることも。一般的には1日に2~3回が目安
・入浴の合間には、水分補給と休息を忘れずに
・入浴時間は、汗が流れたり、顔が赤くなったら出る。熱い湯なら2~3分で出る
・温泉から出た後にシャワーを浴びると、せっかくの効果も薄れてしまう。体についた水滴をぬぐう程度がベター(ただしかぶれやすい人はシャワーを)
・温泉を飲むのは、飲泉許可のある温泉で成分や適応症をよく確認してから
主成分により、温泉療法は10種類に大別されますが、温泉は自然の産物ですから、含まれている成分を見てもひとつとして同じ温泉はないといっても過言ではないのです。
泉質からいくつかの温泉地を肌で試し、その中からさらに自分の体質に合った温泉を見つけるとよいと思います。
監修・構成/早坂信哉
取材・文/庄司真紀
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指導/早坂信哉(はやさかしんや)
1993年、自治医科大学医学部卒業後、地域医療に従事。2002年、自治医科大学大学院医学研究科修了後、浜松医科大学准教授、大東文化大学教授などを経て、現在、東京都市大学人間科学部教授。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。博士(医学)、温泉療法専門医。
『たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法』 早坂信哉 著
(KADOKAWA)