なるほど。むくみが気になるときには、どんな対策が有効なのでしょう。
「漢方薬としては茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)が使用されます。ただ、これは市販のお薬としては流通していないので、医師に処方してもらうか、基本生薬で構成される五苓散(ごれいさん)というお薬をドラッグストアでお求めになるか、どちらかです」
これまで漢方薬というと葛根湯しか知りませんでしたが、いろいろな漢方薬があるんですね。
漢方薬以外でも試せる養生法はないのでしょうか。医学博士で薬膳の専門家である宗形先生に聞いてみました。
「この水毒証(すいどくしょう)+熱証(ねつしょう)の時には、汗をかく程度の運動、のぼせない程度の入浴、水の偏在を治す食材(はと麦・小豆・昆布など)・身体を冷す食材(瓜・バナナ・くちなしの実など)を取り入れるといったことが勧められますし、逆に、熱い環境に身を置く、身体を温める食材(唐辛子・にら・羊肉など)の過食は避けた方がよいでしょう。漢方デスクでは次のページの薬膳料理のレシピをおすすめしています」