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健康

亭主を早死させる10カ条と2つの対抗策【名医に聞く健康の秘訣】

取材・文/わたなべあや

“亭主を早死させる10カ条”をご存知でしょうか? 日頃、夫婦仲睦まじく暮らしている方も、微笑みの裏で妻が粛々とこれを実行しているかもしれません。恐ろしいことに、これをされると、誰もがひとたまりもなく生活習慣病になってしまうのです!

そこで今回は、“亭主を早死させる10カ条”に対抗して、生活習慣病になりにくい体を作るための《食養生》の2つのポイントについて、『やすらぎ内科』院長の新谷卓弘先生に伺いました。

■『亭主を早死させる10カ条』とは

1970年、ハーバード大学の栄養学教授であったジーン・メイヤーが提唱したのが『亭主を早死にさせる10カ条~気楽な未亡人になりたい人のために』です。すなわち、次の10カ条です。

(1)夫を太らせなさい。
(2)酒をうんと飲ませなさい。
(3)夫を座らせたままにして運動をさせないようにしむけなさい。
(4)牛や豚などの飽和脂肪酸の多い肉や、エビ、カニ、卵などコレステロールの多いものをたくさん食べさせなさい。
(5)血圧が高くなるように塩分の濃い食餌に慣れさせなさい。
(6)濃い珈琲をたくさん飲ませて睡眠不足にさせなさい。
(7)タバコを勧めなさい。
(8)夜更かしを勧めて睡眠時間を短くさせなさい。
(9)休暇は取らせないようにしなさい。
(10)仕上げに、いつも文句を言って夫をいじめなさい。

この10カ条は、飽和脂肪酸やコレステロールの多い食材の過食、塩分摂取量の増加、運動不足、睡眠不足、喫煙、精神的ストレスを日々与えることで、肥満にさせ、高脂血症や高血圧、糖尿病、果ては癌になるように仕向けることができます。

裏を返すと、健康寿命を伸ばすためには、このメイヤーの10カ条とは反対のことを実践すれば良いということになります。

妻のもくろみに強力に対抗するには、以下の2つを実践すればよいのです。

■1:糖質を減らして太りすぎを防ぐ

日本人は、少し太っただけでも生活習慣病になりやすい体質の民族であり、それは遺伝的なものと考えられています。そのため、肥満を助長するような糖質の多い食材を摂りすぎないようにすることが重要です。具体的には、米やパン、うどん、そば、粉もの、こんにゃく以外の芋、大豆以外の豆、アボカド以外の果実などです。これらには糖質がたくさん含まれています。

実は肥満の根本的な原因はカロリーではなく、糖質の摂り過ぎによる血糖値の上昇にあるのです。最近発売された糖尿病の薬「SGLT2阻害薬」は、血中の糖を尿から排泄する働きを持っています。そのため、この薬を飲んで、かつ食事内容を変えなければ、糖尿病患者さんの血糖値は下がり、痩せることができるのです。

つまり糖質を減らして高タンパクと良質の脂肪食(αリノレン酸、DHA、EPA、γリノレン酸、オレイン酸など)を摂ることで、運動量を増やさなくても体重を減らすことができます。運動療法と合わせるのが理想ですが、多忙な現代人が効率良く減量するには食事内容の見直しが必要です。

■2:体を温める食事で体温を上げる

診療をしていると、果物や酢の物、サラダ(青汁も含む)、砂糖(主に白砂糖)、乳製品をたくさん摂っている患者さんが多いと感じます。でもこれらの食品は、東洋医学では体を冷やす《陰性食品》といい、健康を保つ上で足を引っ張る大きな負の要因になります。体だけでなく、感動できない、関心が薄れるといった心の冷えまで生じると報告されています。

1957年に東京大学の田坂先生らが、10~50歳代の3,094名の日本人の体温を測定した時の平均体温は36.89℃でした。しかし約50年後(2008年)にテルモが1,000名を対象に測定した平均体温は、大人が36.14℃、子供が36.39℃だったのです。つまり、50年のうちに日本人の体温は下がってきているのです。

体温が下がるとリンパ球の働きが悪くなるため、免疫機能が低下し、基礎代謝も低下するために、太りやすくなります。また癌にとって都合のいい「低体温」「高血糖」「低酸素」という環境にもなりやすいのです。

つまり、生活習慣病を予防するには体温を上げることが肝要なのです。そのためには、体を冷やす食品を少なくして、大豆や生姜、ごぼう、にんにく、ニラなど体を温める食品を食べましょう。

また、体を温める食品なのか冷やす食品なのか迷った時は、りんごは焼きりんごに、サラダは温野菜にするなど、食材を加熱もしくは天日干しにすると体に優しい食品になります。

*  *  *

以上が、生活習慣病になりにくい体を作るための《食養生》の2つのポイントです。妻の陰謀に対抗するためにも、ぜひ実践してみてくださいね!

談/新谷卓弘 先生
1983年 富山医科薬科大学医学部卒業後、飯塚病院漢方診療科医長、富山医科薬科大学。和漢診療学教室医局長、鐘紡記念病院和漢診療科医長、岡山大学医学部講師(東洋医学)、近畿大学東洋医学研究所教授、森ノ宮医療大学保健医療学部鍼灸学科教授を歴任し、2016年9月に埼玉県さいたま市にて「やすらぎ内科」を開院。2007年12月、富山大学医学部 和漢診療学講座同門会会長。『心に効く漢方~あなたの「不定愁訴」を解決する』(PHP研究所)、『最新情報 漢方』(NHK出版、共著)、『現代漢方を考える』(薬事日報社、共著)、『冷え症・むくみ。ホントなの ウソなの』(環健出版社)、『専門医のための漢方医学テキスト』(共著、社団法人日本東洋医学会)など執筆。

取材・文/わたなべあや
1964年、大阪生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。2015年からフリーランスライター。最新の医療情報からQOL(Quality of life)を高めるための予防医療情報まで幅広くお届けします。趣味と実益を兼ねて、お取り寄せ&手土産グルメも執筆。

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