春が好きだったはずなのに、花粉症のせいで嫌いになってしまった……、という人もいるかもしれませんね。日本アレルギー協会の調査によると、スギ花粉症の有病率は全国で20%を超えると報告されていて、もはや国民病といえます。今年の飛散量の予想は全国的に例年並みかやや多く、2月上旬から既に飛散が始まっていますが、対策はまだ間に合います!
今回は、これまで『サライ.jp』でお伝えしてきた花粉症に関する記事をご紹介します。食事法や薬など、改めて花粉症の知識を高め、少しでも症状が改善され、春を楽しめることを祈っています。
1:食生活の改善は基本。免疫バランスを整えよう
花粉症は体質……と諦めがちですが、実は免疫バランスや自律神経バランスを整えることで、発症を遅らせたり、症状を軽減させることができるそう。そのためには、食生活の見直しが大切です。
花粉症の症状を防ぐ・軽くする『花粉症対策食品』としておすすめなのが、「たんぱく質」、「ヨーグルト」、「発酵食品」、「食物繊維が豊富な食品」「ポリフェノール(赤ワイン、コーヒー、チョコレート」、「ハーブティー」など。特別なものではなく、スーパーマーケットなどで簡単に手に入るものばかりなので、ぜひ積極的に食べましょう!
※花粉症の症状を防ぐ!軽くする! 皮膚科医が教える「花粉症対策食品」BEST10
2:現役医師たちが取り入れている花粉症対策とは?
患者の花粉症治療をしながら、自身も花粉症に苦しんでいる医師もいらっしゃいます。医療の最先端を知る医師たちは、どんな対策をしているか気になりますよね。そこで、現役医師427人におすすめの市販薬、食べ物、飲み物を聞いたところ……。
なにより花粉を体内に入れないために「マスク」を使用し、「内服薬」を使用するのが一番とのことでした。また、薬に頼らず「マスク・メガネの着用」「外出を控える」など、治療法というよりは予防に重きをおいている人も多い結果に。とはいえ、まずは専門家である医師に相談し、自分に合った治療法を見つけていくことが大切です。
※現役医師の花粉症対策|医師427人に聞いた花粉症の方におススメする市販薬・食べ物・飲み物
3:花粉症の薬、抗ヒスタミン薬について知っておこう
花粉症やアレルギー症状の対策といえば、抗ヒスタミン薬。実は、第1世代と第2世代の2種があることをご存じでしたか? 第1世代はかゆみ症状を抑える効果のある薬で、第2世代はかゆみ症状を抑えながらヒスタミンを分泌させないようにする薬です。
どちらが花粉症に効果的とは言い難いですが、効き目が出るまでの時間だったり、眠気などの副作用の出方や用法の違い(1日1回か2回か)などで選ぶのがベターです。症状が重い人は、市販薬より病院で処方箋を出してもらい、ジェネリック(後発医薬品)を処方してもらうと治療費が抑えられます。
※ドラッグストアで買える“花粉症の薬”「抗ヒスタミン薬」の効果は?
4:薬に頼り過ぎず、生活習慣を見直すことも重要
抗ヒスタミン薬は症状を抑えてくれますが、花粉症を根治させる薬ではありません。慢性的に飲み続けてしまうことで、耐性ができてしまい、効き目は徐々に下がってしまうので要注意です。
鼻水やくしゃみなど、出てしまった症状は抗ヒスタミン薬で緩和しながらも、花粉をシャットアウトする工夫をしたり、アレルゲンに負けない体づくりをすることが大切です。花粉への免疫を作るには少し時間がかかるかもしれませんが、薬に頼り過ぎない生活習慣を心掛けましょう。
5:花粉症に苦しんでいるのは、人間だけではなかった!
なんと、人間だけでなく犬も花粉症に苦しんでいるんだとか!
愛犬がくしゃみをしていたり、目の周りが赤くなったり、皮膚をかくなどしていたら、花粉症を疑い、かかりつけの動物病院に相談しましょう。人間同様、根治は難しいですが、症状が軽くなる治療を行うと同時に、日頃から免疫力が上がるような習慣を心掛けることが大切です。
大切な愛犬がいつまでも健やかに暮らせるよう、気をつけてあげたいですね。
※【獣医さんに聞いた】愛犬も花粉症になる? アレルギーに効果的な2つの習慣
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花粉症が根本的に完治することは難しいかもしれませんが、自身に適した改善法は必ずあるはずです。トライアル&エラーで、花粉症に向き合っていきましょう!
文/編集部