写真・文/矢崎海里

セロリは冬から春にかけて旬を迎える香味野菜です。
独特の強い香りが特徴で、海外では古くから肉の臭み消しとして活用されていました。
加熱しても香りが消えにくいので、減塩調理のアクセントに大活躍。
セロリの香りにはリラックス効果があることでも知られています。
今回は旬のセロリを使った減塩レシピをご紹介します。

セロリの和風ピクルス

【材料】(1人分)
セロリ 1/2本
★酢 50cc
★砂糖 大さじ1/2
★顆粒和風だし 小さじ1/4
刻み昆布 ひとつまみ

【作り方】
1.セロリは食べやすい長さの細切りにする。
2.★の調味料を耐熱容器に入れ、ラップをしないで600Wの電子レンジで30秒加熱する。
3.容器に1、2と刻み昆布を加え、冷蔵庫で半日以上漬ける。

昆布風味がポイントの和風ピクルスです。
刻み昆布を戻さず一緒に加え、漬けるのがポイントです。
市販の漬物より塩分が少ないので、日々の食事の箸休めなどにおすすめです。

セロリは生でも食べることができ、シャキシャキとした歯ごたえを楽しむことができます。
余分な塩分を排出するはたらきのあるカリウムが多く含まれていて、ピクルスやサラダ、野菜スティックなど生で食べることで効率よく補うことができます。

食塩相当量:0.3g

チキンガンボ

【材料】(1人分)
鶏もも肉 100g
セロリ 1/3本
オクラ 2本
玉ねぎ 1/4本
カットトマト缶 50g
水 50cc
★顆粒コンソメ 小さじ1
★パプリカパウダー 小さじ1/2
★クミンパウダー 少々
★ローリエ 1枚
★胡椒 少々
オリーブオイル 小さじ1

【作り方】
1.鶏もも肉は一口大に切る。セロリは斜め切りに、オクラと玉ねぎは食べやすい大きさの乱切りにする。
2.鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉を焼き目がつくまで焼く。セロリ、玉ねぎを入れてさらに炒める。

3.野菜がしんなりしたらカットトマト缶と水、★の調味料を入れて、弱中火で10分ほど煮込む。

4.オクラを加えてとろみがつくまで煮たら完成。

「ガンボ」とは、オクラのとろみがついたアメリカ南部の煮込み料理です。
今回は鶏肉で作りましたが、えびやあさりを入れたシーフードガンボなどもあります。
セロリの風味やスパイスが効いているので、少ない調味料でもおいしく食べられます。
スープとしてはもちろん、ごはんを合わせて食べることもおすすめです。
まだまだ寒い冬、体も温まり野菜がたっぷりとれるレシピとなっています。

セロリは加熱しても香りが飛ばないのが特徴です。
煮込み料理などに使用しても特有の香りが残り、料理のアクセントになってくれます。
カリウムのほか食物繊維も含まれていて、オクラと合わせて不足しがちな食物繊維が補えます。

食塩相当量:1.3g

* * *

セロリは葉も食べることができ、臭み消しの効果もあります。
煮込み料理や天ぷらなどで、おいしく楽しんでみてはいかがでしょうか。

文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。

 

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