皆さんは、漢方薬と聞くとどんな印象がありますか? 「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。 そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。

第48回のテーマは、「爪の不調に効く漢方薬」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、竹田由子さんに教えてもらいました。

爪のトラブルには漢方薬がおすすめ

乾燥しがちな冬の季節は爪のトラブルが起きやすく、悩んでいる方も多いでしょう。今回は、爪の不調に効く漢方薬と題し、爪の不調とその原因、改善方法を学んでいきます。まずは不調の原因について見てみましょう。

1.爪が割れてしまう

爪が割れるといっても、先端が割れたり、雲母のように欠けたりと、様々な症状があります。縦に割れてしまう状態を「爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)」といい、先端のみ割れる場合と、根本まで割れる場合があります。

原因は、健康状態が悪く栄養不足、乾燥、水仕事などです。そのほか、妊娠や出産によっても起きます。また、加齢によってタンパク質のケラチンが不足することで爪自体がもろくなってしまい、割れやすくなる場合もあります。

2.巻き爪になってしまう

巻き爪とは、その名の通り爪が内側に巻いてしまう変形爪のことです。巻き爪の縁は周囲の皮膚を傷つけ、細菌感染を起こします。また、巻き爪で特徴的なのが痛みです。ひどい場合は歩くのも困難になり、痛い足の指をかばいながら歩くことで足首やひざにも負荷がかかってしまいます。

原因の大半は間違った爪切りです。爪の角を必要以上に切って深爪の状態になると、巻き爪が悪化する原因になります。また、それとは別に、日常的な歩き方のくせが原因になる場合もあります。足の指に力がかからない状態が長く続くことも巻き爪の要因になるので、寝たきりのお年寄りなども巻き爪になりやすいのです。

3. 二枚爪になってしまう

俗にいう二枚爪は、正確には「爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)」という症状です。爪は背爪、中爪、腹爪の三層構造になっていて、背爪と中爪の間、あるいは中爪と腹爪の間で剥がれて分離してしまうことを二枚爪といいます。

二枚爪は爪の水分量低下によって起こります。空気が乾燥する冬に起きやすく、マニキュアの過剰な使用や、鉄欠乏性貧血によっても起きるでしょう。また、爪先に外部から力がかかるなどの原因でも二枚爪になります。足の指に物を落としてしまう、強くぶつけるなどの外的要因によるケースもあります。

爪のトラブルに効く漢方薬

爪トラブルの改善や健康な爪を育てるには、漢方薬を使うという選択もあります。

爪トラブルには、「血流をよくして爪に栄養を届ける」「胃腸の調子を改善し、タンパク質の吸収をよくする」「水分の循環をよくして爪の乾燥を防ぐ」「ホルモンバランスの乱れを整えて、加齢による爪トラブルを軽減する」などの作用がある漢方薬を選びます。

漢方薬は、体の中から爪のトラブルだけでなく、様々な不調を同時に改善できることもメリットです。

ここからは、それぞれの爪の不調に対して悩みを改善してくれる漢方薬をご紹介します。漢方薬の名称だけでなく、どんな効能かも併せて解説します。

1.爪が割れる場合は当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

「血」の不足、血虚を改善してくれる漢方薬です。爪が割れやすい場合は血虚状態に陥っていることが多いので、当帰芍薬散で血の巡りをよくして栄養を届けます。また、当帰芍薬散は女性特有の生理痛、生理不順、更年期障害にも用いられる漢方薬として知られています。

2.巻き爪には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

巻き爪治療は基本的に、ワイヤーなどの器具を使った治療を行い、抗生物質で化膿を抑えます。また、切るときは深爪しないことが重要です。巻き爪の症状が進み、爪が弱くなっている方には肝血を補える補中益気湯を併用する場合があります。

3.二枚爪には十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

貧血や気力低下に用いられる漢方薬です。「気」と「血」の不調を改善します。指先の末端まで栄養を与え、もろくなった爪に働きかけます。生薬に、冷えの改善に役立つ桂皮が含まれているので、手足の末端の冷えに悩む方にも最適です。

漢方は体質との相性で正しく選ぼう

漢方には、東洋医学とは異なる「気」「血」「水」などの独自の考えがあります。さらに、「証」という概念で、患者それぞれの心や体の状態を診断し、それに見合う漢方薬を処方していきます。

西洋医学と違い、原因が特定できず、病名が不明な場合でも、漢方ならアプローチが可能です。漢方が得意としているのは、体全体のバランスを整え改善する方法です。また、西洋薬と違って副作用のリスクも少ないといわれています。

正しい漢方薬を使用するためには、正しい診断と処方が必要です。そのためにはきちんと漢方を基礎から学んだ医師や薬剤師の知識が不可欠です。素人判断で漢方薬を適当に飲んでも、改善しないどころか思わぬ副作用に見舞われる場合もあります。そのため、漢方薬は必ず医師や薬剤師の診断のもと使用しましょう。

また、最近は「あんしん漢方」という、スマホひとつで簡単に利用できるオンライン漢方サービスが注目を集めています。病院に通わなくても、自宅にいるだけでプロの診断や漢方薬の処方が受けられるサービスです。 最新のAIを駆使し、患者さんそれぞれの体質に合わせた漢方薬を提供してくれます。定期的な体質チェックだけでなく、オンラインで漢方サポートドクターの診断も受けられるため、家にいながら高品質な漢方サービスを利用できます。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0123

爪の不調を漢方薬で改善しよう

今回は、爪に効く漢方をご紹介しました。爪の不調には割れる、巻き爪、二枚爪など様々な種類があり、原因もそれぞれ異なります。

爪は指先を保護する役割だけではなく、物をつかむ、歩くなど手足の動作に影響するため、想像以上にデリケートで重要な組織です。爪に少しでも不調が見られるなら、きちんといたわってあげましょう。

さて、次回は「筋肉に効く漢方薬」です。ぜひご覧ください!

<この記事を書いた人>


あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0123

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