皆さんは、漢方薬と聞くとどんな印象がありますか? 「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。

そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。 第42回のテーマは、「倦怠感を軽くする漢方薬」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、竹田由子さんに教えてもらいました。

倦怠感ってどのような状態?

東洋医学では、人間が健康を維持するには「気・血(けつ)・水」が重要な要素だと考えられています。このいずれかが不足し、全体のバランスが崩れると、体と心がうまく働かず疲れやだるさを感じるようになるのです。

倦怠感につながりやすい代表的な原因を2つご紹介します。

1.「気」の不足

「気」は、飲食物を消化・吸収したり、呼吸で肺に酸素を取り入れたりすることで作られる、体と心を動かすエネルギーです。

「気」が不足している「気虚(ききょ)」の状態になると、体の機能が低下するので、疲れや体のだるさを感じるようになります。

2.「脾(ひ)」の働きの低下

「脾」とは、消化器の総称のようなイメージです。食事から取り入れた栄養を消化・吸収して「気」を作りだします。

「脾」の働きが低下すると「気」が足りなくなるだけでなく、逆に「気」を消耗してしまうので、食後に倦怠感や眠気を感じるようになります。

倦怠感に効く漢方薬

倦怠感を西洋薬で改善しようとした場合、一般的には足りない栄養素をビタミン剤で補います。しかし、体が栄養素を消化・吸収できなければ、せっかくビタミン剤を摂取しても効果は薄いでしょう。

倦怠感に対して漢方薬は、足りない栄養を補うだけでなく、消化・吸収の機能を改善します。必要なところに栄養を届ける手助けをしていくので、根本から疲れやだるさの改善を目指すことが可能です。

精神的なストレスからの疲れには、「ストレスで乱れた自律神経を整える」「睡眠の質を上げてストレスを改善する」などの作用がある漢方薬を選びます。

また、漢方薬は「胃腸が弱い」「病気や手術の後で体力が落ちている」「貧血や低血圧がある」などのタイプ別に適した薬が選ばれます。以下では、倦怠感を軽くする漢方薬を症状別に紹介します。

1.疲れやすい人に効く漢方薬

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):「気」を補う「補気剤」の代表です。虚弱体質の人の疲労倦怠に用います。健脾作用もあるので胃腸が弱っている人にもおすすめです。

・人参養栄湯(にんじんようえいとう):疲労倦怠と貧血に用いる「補気」「補血」を目的にした漢方薬です。補った気を巡らせて疲れた体を改善していく作用があります。

2.病み上がりの人に効く漢方薬

・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):病後や手術後に用いることが多く、疲労や貧血に使います。足りなくなった「気」と「血」を補い、病後の回復を促します。

・六君子湯(りっくんしとう):胃腸が弱く、胃痛、食欲不振や疲労に用いられます。脾胃の働きを高め、気を補いながら水分代謝を整えて病み上がりの体のだるさを改善します。

3.貧血・低血圧の人に効く漢方薬

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):「気虚」が原因で「血」が不足している人の、冷えや貧血を伴う倦怠感に用いられます。また、血流を改善したりホルモンバランスを整えたりします。

・帰脾湯(きひとう):疲れすぎて寝られないような虚弱体質で、血色の悪い人に用いられます。「脾胃」の働きが低下して食欲がなく、「気」が作れずに貧血や不眠などがある人におすすめです。

漢方は体質との相性で正しく選ぼう

倦怠感に効く漢方薬をいくつかご紹介しました。しかし、体質や原因によって、合う漢方薬は人それぞれです。体質に合わない場合、効果が出ないだけでなく、副作用が起こることもあります。漢方薬を選ぶときは、できれば漢方専門の医師や薬剤師に相談しましょう。

「倦怠感だけで病院にかかるのは抵抗がある」「漢方薬局が家の近くにない」という方には、スマホで気軽に相談できる「あんしん漢方」がおすすめです。オンライン相談で体質に合う漢方薬を処方してくれるので、自宅にいながら高品質な漢方サービスが受けられます。

すべてオンラインで完結し、漢方薬も自宅まで郵送のため「疲れているから外に出たくない、家で休んでいたい」というときにも利用しやすいでしょう。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0117

疲れやだるさの改善には漢方薬がおすすめ!

漢方薬は倦怠感を取り除くだけでなく、疲れにくい体作りを目指せるのが特徴です。また、病名がはっきりしない「未病」のときにも対応できます。倦怠感にお悩みの人は、漢方薬の力を借りて元気を取り戻しましょう!

なお、漢方薬は自分の体質に合ったものを選ぶ必要があるので、まずは専門家に相談することをおすすめします。

<この記事を書いた人>


あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0117

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