皆さんは、漢方薬と聞くとどんな印象がありますか? 「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。第11回のテーマは、「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、篠原明宏さんに教えてもらいました。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)とは

今回とり上げる漢方薬の防已黄耆湯はどんな効能や効果があるのか、基本的な飲み方などもご紹介していきます。

効能・効果

防已黄耆湯は、体の余分な水分を排出し、疲労や痛みを和らげてくれる漢方薬です。生薬には、利尿作用を持つ「防已(ぼうい)」、汗を止める作用を持つ「黄耆(おうぎ)」などを含んでいて、水分の循環を正常にしてくれます。

関節に水がたまりやすく、関節炎に悩んでいる場合にも効果的です。また、月経不順や腎炎、筋炎に用いられることもあります。

基本の飲み方

防已黄耆湯は、食前(食事の約30分前)や食間(食事の約2時間後)など、胃に何も入っていない状態で服用します。水またはぬるま湯と一緒に飲み、決められた用法や用量はきちんと守りましょう。

「甘草(かんぞう)」が含まれているため、ほかの漢方薬や西洋薬との重複に気をつけます。ほかの薬と併用する場合は、医師や薬剤師にきちんと相談してください。

防已黄耆湯はどんな人におすすめ?

続いて、防已黄耆湯がどんな人に向いているのかをご紹介します。漢方では、体に余分な水分がたまった状態を「水毒」と表現し、水毒になるとむくみや多汗症、関節痛などの症状があらわれます。具体的に3つのタイプに分け、詳しく見ていきましょう。

1.色白でむくみに悩んでいる人

防已黄耆湯は、色白でぽっちゃりした肥満体質の人に向いている漢方薬です。水分代謝の調子が悪く、水太りに悩んでいたり、ダイエットをしてもなかなか痩せない人におすすめします。

また、筋肉にしまりがなく、疲れやすい人も防已黄耆湯向きです。下半身がむくみ、体が重たく感じてしまう人の乱れた消化吸収機能を改善し、尿や汗としてきちんと排出させてくれます。

2.汗っかきや冷え性の人

汗っかきや冷え性の人にも防已黄耆湯は処方されます。汗っかき=代謝がいい、と誤解されている方もいますが、汗を大量にかくからといって健康的とは限りません。暑くないのに汗が大量に出るような多汗症も、防已黄耆湯は改善してくれます。

体が余分な水分を含んだ状態になると、むくみや血行不良を起こし、基礎代謝が低下して冷え性の原因になります。冷えは万病の元で、女性特有の婦人科系のトラブルを引き起こしやすくなってしまうのです。防已黄耆湯は、下半身に冷たい汗をかく場合に用いられます。

3.ひざや腰に痛みがある人

ひざなどの関節痛や、腰の痛みがある場合も防已黄耆湯が用いられ、慢性的な関節痛や、ひざに水がたまっている状態を改善します。また、一般的に変形性膝関節症にも使われています。

腰回りに脂肪が多くついている人はひざ関節に負担がかかっている場合が多く、注意が必要です。関節痛の悪化は筋力低下に起因する場合もあるので、無理のない範囲で軽めの運動やトレーニングを併用することもあります。

防已黄耆湯を安心して服用するには

防已黄耆湯に限らず、漢方薬を服用すると副作用が起きる可能性があります。西洋薬に比べて副作用リスクは低く、起こることはまれなものの、各副作用はしっかり確認しておきましょう。

・間質性肺炎
発熱や息切れ、から咳、呼吸困難。

・偽アルドステロン症
手足がむくんだり、手がこわばったり、尿量が減る。

・ミオパチー
手足がしびれ、ひきつる。力が入らない。

・肝機能障害
皮膚や白目が黄色くなる。体がだるくなる。

こういった副作用を起こさず、漢方薬の効果を最大限発揮するためには、医師や薬剤師などの漢方薬の知識を持っているプロによる診断が必要不可欠です。しかし、「わざわざ病院や薬局に行くのは面倒」という方も多いでしょう。

スマホやパソコンで気軽に利用できる「あんしん漢方」なら、家から一歩も出ずに漢方薬を購入できます。AIと医療チームが協力して、それぞれの人に合った漢方薬をまるでオーダーメイドのように選んでくれます。

定期的な体質・症状チェックのほか、漢方サポートドクターへの相談も可能です。副作用が心配な方でも安心して利用できます。


●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0086

むくみや多汗、関節痛には防已黄耆湯!

防已黄耆湯は体の水分の循環を改善し、水のバランスを整えてくれる漢方薬です。水太り、むくみなどの症状のほか、汗っかきやひざ痛、腰痛にも用いられます。副作用のリスクは低いものの、きちんと医師や薬剤師の診断のうえ服用しましょう。体に余分な水がたまりやすい人にとって、防已黄耆湯はありがたい漢方薬ですね。

次回ご紹介する漢方薬は「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」です。ぜひご覧ください。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
篠原明宏
薬剤師。東京薬科大学卒業。大学院にて子宮内膜症の研究に携わり修士課程を取得。その後、中国の上海中医薬大学に留学し本場の中医学を肌で学ぶ。帰国後は保険調剤薬局にて管理職、役員を経験。最新医療の知識と伝統的な東洋医学の多方面から患者様の現状にあった健康サポート提案を得意とする。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0086

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