■ビタミンB群摂取で肝機能を高める
肝機能を低下させる原因は、お酒の飲みすぎや食べすぎ、日常生活のストレスなど。反対に、肝機能を高めるのは鉄分、そしてビタミンB群です。
ビタミンB群を含む食べ物は、豚肉、うなぎ、大豆、ゴマ、玄米やソバ(ビタミンB1)、レバー、青背の魚、納豆、緑黄色野菜、卵(ビタミンB2)など。
ほかには、鶏ささみやピーナッツ、バナナ、ワカメや焼き海苔などの海藻類、貝類、チーズにもB群が含まれます。
とはいえ、これらすべてをとるのは難しいでしょう。しかしうれしいことに、このうち好きなものを3~4種類選んで毎日食べるだけでも効果があるのだそう。
たとえば藤田氏は週2~3回レバーを食べ、卵を毎日1個、それにワカメや海苔を積極的に食べるようにしているのだとか。これなら、自宅に常備して無理なくとることができます。
■レバーの串焼きや枝豆を選ぶべし
外食やお酒を飲む機会が多いビジネスパーソンも、この方法で肝機能を高めることができます。
たとえば居酒屋では、レバーの串焼きと枝豆がおすすめ。
レバーは生臭さをとる下処理が面倒で、家庭ではなかなか日常的に食卓に上らない食材ですが、居酒屋なら気軽に注文できます。
枝豆なら、大豆のビタミンB1やビオチンを摂取できますし、イワシやサンマ、サバといった青背の魚も刺身や焼き魚などでメニューに並んでいます。
定食屋では、サンマ、サバなどの焼き魚定食で青背の魚をとることができます。玄米ご飯が選べる定食屋が近くにあればラッキー。玄米でビタミンB1も補給しましょう。
ただし、くれぐれも飲みすぎには要注意。飲みすぎは肝機能を低下させます。
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(藤田紘一郎・著、ワニブックス)
文/よりみちこ