お雑煮や鏡開きで活用したお餅、余ってしまっていませんか。
1月20日は一年で一番寒さが厳しい日「大寒」です。
大寒はお正月の祝い納めの日とされており、お正月の残り物をこの日までに食べる風習があります。
家に残っているお餅も、この日までに食べ切りましょう。
今回は焼き餅やお雑煮に飽きた方にもおすすめしたい、餅を使った減塩レシピをご紹介します。
揚げだしもちのあおさあん
【材料】(1人分)
丸餅 3個
焼きのり 1/6枚
大根 100g
あおさ 1g
サラダ油 大さじ2
めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1/2
水溶き片栗粉 小さじ1
三つ葉 少々
【作り方】
1.丸餅は水で濡らし、適当な大きさに切った海苔を巻く。
2.大根はおろす。あおさはぬるま湯で戻し、水気を切る。
3.フライパンにサラダ油を熱し、1を両面焼く。
4.鍋に大根おろしの汁と水を合わせて100ccになるよう入れる。めんつゆを加え加熱し、沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつける。
5.あおさを加え火を止める。
6.うつわに3を盛り、5のあんをかけ、大根おろし、三つ葉をのせ完成。
普段はトースターで焼くだけのお餅、たまにはフライパンでカリッと焼いて食べるのはいかがでしょうか。
磯の香り漂うあおさあんが優しい味付けの決め手に。
切り餅の場合、食べやすい大きさに切って揚げ焼きにするのがおすすめです。
大根にはでんぷん消化酵素、アミラーゼが含まれています。
餅やごはん、めんなどに含まれるでんぷんの消化を促す作用があります。
アミラーゼは細かくしたり、すりおろしたりすることで活性化するので、大根おろしと合わせて食べるのがポイント。
アミラーゼは熱に弱いので、加熱せず生で食べましょう。
アミラーゼはほかに山芋やかぶなどにも含まれているので、胃腸が優れない時の食事にも活用してみてくださいね。
食塩相当量:0.9g
もちもちごまチーズパン
【材料】(1人分)
切り餅 1個
薄力粉 50g
溶き卵 1/2個分
ベーキングパウダー 1g
黒ごま 大さじ1/2
ベビーチーズ 1/2個
無調整豆乳 大さじ2
オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1.ベビーチーズ、切り餅は小さく切る。鍋に切った餅と無調整豆乳を入れ弱火にかける。
2.もちが柔らかくなったらオリーブオイルを加え、火を止める。
3.ボウルに小麦粉、ベーキングパウダーをふるい入れる。
4.溶き卵を数回に分け入れ、2(餅、豆乳、オリーブオイルが混ざったもの)、黒ごまを入れてひとまとめし、ベビーチーズを加える。
5.食べやすい大きさに丸め、170℃に熱したオーブンで10分焼き、完成。
パンは発酵工程など作るのが難しいイメージですが、お餅を使うことで簡単に作ることができます。
お餅のもちもち食感で満腹感もアップします。
黒ごまの風味とチーズがポイントで、朝ごはんにおすすめの一品。
小麦粉を同量のホットケーキミックスに変えればベーキングパウダーなしで作ることもできますが、ホットケーキミックスには多くの塩分が含まれているので注意が必要です。
パンには意外と塩分が多く含まれています。
定番のパンを挙げてみても、食パン6枚切り1枚で0.8g、ロールパン2個で0.4g、フランスパン3枚で1.1gと、知らず知らずのうちに塩分を摂っています。
またカレーパンや焼きそばパンなどの惣菜パンはもちろんですが、菓子パンの食塩相当量が高いのも特徴です。
あんパンひとつで0.7g、クリームパンひとつで0.9g、メロンパンひとつで0.6gの塩分が含まれています。
手軽に食べられるパンですが、塩分を控えている方には注意したい食品です。
食塩相当量:0.6g
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大寒を過ぎると少しずつ日が延びて、春へと進んでいきます。
季節の移り変わりを感じながら、その時々の風習や食材を楽しみましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。