多くの人がコロナ禍で、より自身の健康への意識が高まっている状況の中、健康・体調に関する悩みもあるかと思います。そこで、新たに始めやすい人気の運動ウォーキングについてパナソニック株式会社はアシックス商事株式会社と、30歳~69歳までの男女1000名を対象にウォーキングに関する意識・実態調査を実施しました。気になる結果を見ていきましょう。
■最近感じている健康・体調に関する悩み上位は?
コロナ禍で最近の健康・体調について質問したところ、1位は「目が疲れやすい(60.2%)」、次いで「疲れやすくなった(55.9%)」「筋肉が落ちた(55.4%)」という回答が多く、コロナ禍で体に変化をきたしている人が多くいることが分かりました。
また、新型コロナ流行前後で健康管理に関する意識が変化したかという問いに対して、流行後に「健康に気をつけている」と回答した人は約9割にも上りました。
流行以前から健康に気をつけていた人と比較した場合、流行後の方が健康管理への意識が高まっていることが分かりますね。
■コロナ禍で新たに始めた運動TOP5は?
コロナ禍で新たに始めた運動、またコロナ以前から現在まで続けている運動について尋ねたところ、新たに始めた運動として、家でもできる「体操(23.2%)」「ダンス(21.9%)」「筋トレ(21.3%)」「ヨガ(16.2%)」、運動が苦手な人でも取り入れやすい「ウォーキング(14.9%)」がTOP5に来る結果となりました。
中でも、「ウォーキング」は回答数が最も多く、コロナ禍で日常の延長線上で継続しやすい、始めやすいことが推測され、多くの人が取り組んでいることが読み取れます。
■ウォーキングの悩み1位は?
現在ウォーキングを行っている人に継続する上での悩みを聞いたところ、「脚やひざまわりの筋肉痛(39.2%)」が最も多い回答となりました。
その他、上位には「寒くなると服装が難しい(36.2%)」「寒くなると風邪やケガが心配(28.8%)」「寒くて持続できない(28.6%)」が上がり、これから来る冬の気候が継続困難の要因となっていることが伺えます。
ウォーキングは一人でも取り組みやすい気軽さがある一方で、自己流で行うとひざや体全体への負担を誘発する可能性があります。
■専門家(トレーナー島﨑勝行氏)に手軽に出来るウォーキングのポイントを聞きました。
▷「まずは立ち姿勢が大切! 理想的なウォーキングはここから始まる」
何事もスタート位置が肝心です。まずはご自身の立ち姿勢を整えてみましょう。ポイントは、耳―肩―腰―ひざー外くるぶしのラインが一直線になることです。次に大切なことは運動の強度です。やや息がはずみ、話しながら歩ける速さを目安に1週間に3日以上、1回20分以上を目標にしましょう! 継続するコツは「無理せずできる範囲で」です。体の調子に合わせて歩いてみましょう!
▷ポイントはウォーキングの前・中・後!
ウォーキング前は準備体操を行いましょう。例えば太もものストレッチやアキレス腱伸ばしなどです。これから訪れる寒い冬、体をしっかり温めてケガを予防しましょう。続いて、ウォーキング中に気を付けることです。ここでは1~5の5点をご紹介します。
1. 目線はやや遠くあごを引いて顔をあげます。
2. 頭上から真上に引っ張られるように背筋を伸ばして姿勢良く、腰が反りすぎないように注意しましょう。
3. 肘を90度に曲げて指を軽く握り肩の力を抜いて腕をしっかり振りましょう。
4. かかとからつま先へと自然に地面につきます。
5. 下腹部に力を入れてつま先でしっかり地面をけりましょう。足指の動きを意識してください。いつもよりやや広く大股でリズムよく歩きましょう。
最後に、ウォーキング後に注意することをお伝えします。それは歩き終わって急に動きを止めてしまうことです。止まることによって筋肉が緊張したままになるため筋疲労や筋肉痛が生じやすくなります。そのため、ひざまわりのマッサージや足指・ふくらはぎのストレッチなどクールダウンを毎回行いましょう。
<プロフィール>
島﨑勝行(しまさき かつゆき)
有限会社ASRE 代表取締役(http://www.asre.co.jp/)
1987年から理学療法士として医療機関勤務後、1996年愛媛県スポーツ医科学委員として国体選手を中心にトレーナー活動を開始する。2000年にJSPO-AT(アスレティックトレーナー)取得後から本格的に活動し、J2愛媛FC専属トレーナーや地元実業団チーム(硬式テニス・ソフトボール)など経験し、2008年スノーボード競技ハーフパイプ青野令選手(愛媛県出身)の専属トレーナーとなる。その後スノーボード日本代表チームのトレーナーとして2010年バンクーバーオリンピック、2014年ソチオリンピックに帯同し3つのメダル獲得を経験する。現在はSBX(スノーボードクロス)の日本代表チームトレーナーとして海外遠征など活動しながら、愛媛県ではこれまでのトレーナー活動の経験を活かして、健康寿命延伸を目的とした介護予防運動普及による地域貢献活動を行っている。
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日常の延長線上で継続しやすく、新たに手軽に始められる運動として「ウォーキング」に多くの人が取り組んでいることが分かりました。ただ継続する上での悩みもあることも分かりましたね。
自己流で行うとひざや体全体への負担を誘発する可能性もあるとのことでしたので、専門家の<ウォーキングのポイント>を参考に無理せず継続して健康・体調を整えてウォーキングに挑戦して下さい。
<調査概要>
【エリア】全国
【調査対象】30歳~69歳の男女
【スクリーニング条件】ウォーキングを行っている
【サンプル数】スクリーニングn=5,000・本調査n=1,000
【調査期間】2020年11月6日(金)~2020年11月9日(月)
【調査方法】インターネット調査