スマートフォンの大敵は「手ブレ」だ。これを防ぐために高感度モードを使う方法もあるが、画質が低下して料理がザラザラとした質感になってしまう。そこで、スマートフォンを両手でしっかり支えてシャッターを切ることを常に心掛けたい。シャッターを切るため画面にタッチする瞬間がブレやすいので、2秒などの短いセルフタイマー機能を使えばタッチによる手ブレを防止できる。
オープンテラスなど日の差し込む明るい環境であれ、バーなど照明の暗い環境であれ、光の当たる方向には注意が必要だ。
「スタジオ撮影では何を撮るにもライティングが最重要事項。プロは逆光で立体感を出してトップにキラッとハイライトを入れます。暗くなる手前はレフ(反射板)でおこして明るくしています」(前出・福田さん)
つまり、カメラと同じ方向から光が当たると影のない平板な写真になりやすい。逆方向から光を当てると陰影が出るうえ、被写体の最上部にも明るさが加わるが、手前は暗くなるので反射板で光を当てるのである。レストランなら、白いナプキンやハンカチで代用してもいい。
これをスマートフォンでも実践すれば、プロのような美しい料理写真ができあがる。