昨今、土鍋ご飯が流行だが、電気炊飯器でも驚くほど旨いご飯が炊ける。出汁を使わず、水と酒、醤油だけで、炊き込みご飯も簡単に作れる。今回は塩で魚の旨みを引き出し、香味野菜で香りを加える「塩鯖と生姜のご飯」を紹介しよう。
炊飯中に蓋が開けられない設定になっている1H炊飯器の場合、具材を加えるタイミングは最初から加えるか、炊きあがった直後に加えるかの2通りである。火の通りにくい根菜などは最初から加え、加熱の必要のないもの、すでに調理済みの具材は後で加える。
米だけを水10・酒1・薄口醤油1の調味液で炊いてから、焼き魚と香味野菜を加えるカンタン炊き込みご飯は、具材の組み合わせで多様な味の変化が楽しめる。
例えば春なら、薄く削ぎ切りにしてから塩を振って焼いた鯛と木の芽。塩をすることで魚の旨みが引き出され、焼いた皮が香ばしく、香りと食感が楽しめる。鯛と同様に鮎、鰺、鮭などを焼き、好みの香味野菜と組ませてもいい。