構図と光、ピントの位置で料理が際立つ
では、まずハードウエアに左右されない、料理撮影の基本をおさえておきたい。
大切なのはおいしさを伝えること。レストランのメニュー写真ではないので全体を収める必要はない。自分が最も気に入った部分をアップにしてみよう。構図が決まったら、カメラと料理の角度や距離、光の当たり方などを調整していく。明るいオープンカフェなら逆光で陰影を際立たせて撮る。雰囲気のよいレストランなら、真上からの照明をうまく利用して温かみのある写真を撮るなど、場所に合わせて臨機応変に撮影したい。
しかし、撮影に時間をとられて、せっかくの料理が冷めたりしては本末転倒。手早く撮影を済ませ、料理をしっかり味わいたい。
おいしそうに見える角度と距離の関係
人間がテーブルに着いて料理を見たときの視線、撮影する際の角度もこれと同じで45度ぐらいにすると、料理がおいしそうに見える。また皿全部を入れる必要はない。真上から全体を入れるとこぢんまりとしてしまい、おいしさが伝わらない。自分が魅力を感じた部分を接写してみるのもよい。