ハワイの最高級ラム酒「コハナ」をオアフ島の蒸留所で楽しむ

取材・文/相馬佳(ホノルル在住)

ハワイでは地産の農産物を使って多くのお酒が作られている事実をご存知でしょうか? 日本人にもファンが多いお酒「ラム」もその1つ。ハワイのラム酒は、今となっては廃れたものの、以前ハワイで大規模に栽培されていたサトウキビを使って作られています。

今回は、オアフ島西部のクニアにある「マヌレレ・ディスティラーズ(Manulele Distillers)」で蒸留されているラム酒「コハナ」をご紹介しましょう。

オアフ島西部のクニアは、以前大規模なパイナップルやサトウキビのプランテーション農園が存在していた場所です。今でも昔の名残りで農地が多く、H-1ハイウェイを降りてクニア・ロードに入ると、道路の両側に緑の農地と草地が広がっています。

そんな農地の中にぽつんと位置するのが、「コハナ(Kohana)」というブランドのラム酒を製造する会社「マヌレレ・ディスティラーズ(Manulele Distillers)」のディスティラリー(蒸留所)兼テイスティング・ルームの緑の建物。

マヌレレ・ディスティラーズを経営するオーナー2人は、バイオ燃料用のサトウキビ栽培を目的としてサトウキビの研究を始めたところ、サトウキビにまつわるハワイアンの伝説について知ったそうです。

そして、ハワイアンがかつて儀式などに使っていたものの、近年は行方不明になっていたサトウキビを探し当てた2人は、それを使ってラム酒を作ることを思いついたとか。

現在は「コハナ」の蒸留に使うサトウキビ10種と、ハワイ中から探し当てた伝統的なサトウキビ34種も栽培。蒸留所ではガイド付きのツアー(大人1人$25)も開催していて、参加するとこれらのサトウキビには種類によりさまざまな意味があることが学べます。

サトウキビの栽培に要する期間は約1年間だそうです。オーナーの意向により、「コハナ」を作る過程はすべて手作業。もちろん、サトウキビの収穫もナタを使って1本1本手で行われます。そして、サトウキビのジュースを搾り取る作業も、もちろん手作業なのです。

「コハナ」がハワイで一番ピュアなラムといわれる所以は、すべてが手作業で行われることもありますが、ラムの蒸留に糖蜜を使わず、サトウキビのジュースを使っていることによるものだそうです。

蒸留されたお酒は種類により別の樽に入れられ、熟成されます。無色透明の「ケア(Kea)」は90日間ステンレススティールの樽、琥珀色の「コホ(Koho)」と「コア(Koa)」はナラの樽に入れられ、熟成するまで数年間の時を要します。

こちらはマヌレレ・ディスティラーズのテイスティング・ルーム。広々とした倉庫風のコンテンポラリーなインテリアが素敵です。

できあがったラムはテイスティング・ルームでサンプルを味わうことが出来ます。私もテイスティグをしてきましたが、特にラム好きというわけでない私でも「コハナ」の透きとおるようなピュアな味わいははっきりと分かりました。

限定品である「コハナ」は今のところ同社のテイスティング・ルーム以外で購入することが出来ないため、飲んでみて気に入ったら迷わず購入してください!

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今回ご紹介した「コハナ」の蒸留所のように、ホノルルの中心部を出てみると、オアフ島にだってまだまだ新しく面白い発見はあるのです。

ハワイ原産のサトウキビを使って丁寧に作られた最高級のラムを求めて、ぜひクニアまで足を伸ばしてみてください。お酒好きな方へのお土産にしても、喜ばれることでしょう。

【マヌレレ・ディスティラーズ(Manulele Distillers)】
92-1770 Kunia Rd.Kunia, HI 96759
電話:(808)649-0830
http://www.kohanarum.com/

取材・文/相馬佳
新潟市出身、米国ハワイ州在住。ハワイ大学卒業後に現地でライター・編集職に就く。現在は国際通信社に勤務するほかハワイや日本のメディア等で活動中。

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