【私のお気に入り~第79回】
小結「妙義龍」
名古屋場所の真っ最中ですが、私のご贔屓は小結「妙義龍」です。理由は「お相撲さん」と呼ぶより「力士」と言ったほうが断然似合う相撲取りだからです。
力士が花道から出てきて、土俵前で一礼しますが、その「礼」が最も美しいのが「妙義龍」です。まるで、これから土俵の神様に自分の相撲を観てもらうためのお辞儀に見えます。
土俵で勝ち負けが決まった後の一礼は、勝っても負けても、土俵の神様に「今の自分の相撲は、どうだったでしょうか?」と問いかけているようにも見えます。全幕内力士の中でも、最も髷の似合う古風な力士とも言えます。
小結はとても難しい地位ですが、ぜひとも今場所勝ち越して、関脇に復帰してもらいたいものです。