カクテルやワインで楽しむ“酒”と合わせるシャーベット

バー ミスティ (東京・銀座)

宮城県亘理町(わたりちょう)産の苺で作る「フローズン・ストロベリー・ダイキリ」2000円。東日本大震災の復興を応援するために創作し、バラと金箔に生産地復活への想いを込めた。
沖縄産フルーツを使った「パイナップルスムージーとパッションフルーツのフローズンカクテル」2200円。時期により産地が変わるので、味わいの繊細な変化も楽しめる。

銀座のバーといえば、男性の牙のような印象があるが、この店は20〜40代の女性客が半数近くを占める。店主の三澤政樹さん(49歳)が創作するカクテルは年間で300種類を超え、なかでも全国の生産者から直送された旬のフルーツを用いるカクテルに定評がある。酒のシャーベットともいえるフローズンカクテルも人気で、一杯一杯に三澤さんの創意が表現されている。

生のフルーツを超える味わい

「作った人がわからない素材は使いません。100以上の生産者さんとお付き合いがありますが、必ず電話で話をして、フルーツのでき具合や食べごろなどを確認し、カクテルに相応しいものを発注しています」と話す三澤さんが目指しているのは、“生食を超える美味しさ”。

この日は、夏の限定メニュー「パイナップルスムージーとパッションフルーツのフローズンカクテル」を作りながら、生産者のプロフィールや人柄、畑の様子など、まるで親しい友人を紹介するかのように語ってくれた。

「うちのカクテルは、僕ひとりの作品ではありません。生産者が情熱を注いで育てたフルーツとお酒の相乗効果で、生のフルーツ以上に美味しくなる。例えればソロではなく、チームで奏でるオーケストラかな」

と三澤さん。

キリリと冷たいフローズンカクテルが口の中で奏でる音色を、心ゆくまで味わってみてはいかが。

三澤さんは毎月ひとつの都道府県から旬のフルーツを取り上げ、創作カクテルと郷土料理をPRするイベントを開催している。

バーミスティ

ジャズのスタンダードナンバー「Misty」が店名の由来。希少なウイスキーを目当ての常連客も多い。

東京都中央区銀座7-6-5石井紀州屋ビル3階
電話:03・6264・6845
営業時間:18時30分〜翌3時(土曜は18時〜23時)
定休日:日曜、祝日 21席。
交通:東京メトロ銀座線銀座駅から徒歩約3分、JR有楽町駅から徒歩約7分

※この記事は『サライ』本誌2023年8月号より転載しました。

 

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