果物の旨味を味わうまさにシャーベットの醍醐味

紀元前から口にしていたという氷菓。果物の旨味を堪能できるシャーベットは、厳しい暑さを和らげてくれる。

都心の老舗フルーツパーラーで極上のシャーベットに舌鼓

京橋千疋屋本店 (東京・京橋)

季節のシャーベット。手前はメロン1320円、奥はしっかりとした酸味があるラズベリー1100円。盛り付けはアイスクリームディッシャーで空気を含ませるように掬って盛るのがコツ。

明治14年(1881)、千疋屋総本店から暖簾分けして誕生した『京橋千疋屋』。大正3年(1914)に東京駅が開業すると、大いに繁盛したという。今も店の周辺は東京を代表するビジネス街として多くの人が往来する。店頭には贈答用に相応しい上質な果物が並び、店舗奥のパーラーでは自家製のシャーベットが堪能できる。

「旬の果物の一番美味しい味をシャーベットで再現しています。果物ごとに糖度の基準があり、熟成状態を見ながら調整します」

こう話すのは同社専務の河野啓介さん(60歳)。生の果物の味を再現するため、味が足りないと判断したものには、ピューレも加えるという。単品のシャーベットをはじめ、パフェなどにも果実の旨味を凝縮したシャーベットがふんだんに使われている。

メロンのシャーベットを口に運ぶ。さながら最上級のメロンをそのまま食べているような甘みとコクがあり、舌の上でとろりと溶ける。「プリン・ア・ラ・モード」に添えられたマンゴーのシャーベットは、ねっとりとした味わいはそのままだが、マンゴー特有のアクが感じられない。さすが老舗の味と、思わず膝を打つ。

「プリン・ア・ラ・モード」2420円。プリンの周りにマンゴーシャーベットとバニラアイス、キウイや西瓜、オレンジなど季節の果物を添えて。
河野啓介さん。昭和38年生まれ、『京橋千疋屋』で果物と向き合って38年。果物は目利きの社員が大田市場から仕入れている。

京橋千疋屋本店

東京都中央区京橋1-1-9
電話:03・3281・0300
営業時間:9時~19時(最終注文18時30分)、土曜・日曜・祝日10時~18時(最終注文17時30分)
定休日:年末年始
46席。
地下鉄銀座線京橋駅から徒歩約5分

※この記事は『サライ』本誌2023年8月号より転載しました。

 

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